「モアナと伝説の海」を観ると益々「怒りのデス・ロード」が好きになった件

モアナと伝説の海 吹き替え版(2016)
MOANA

監督:ロン・クレメンツ、
ジョン・マスカー
声の出演:
屋比久知奈、
尾上松也、
夏木マリ、
ROLLY etc

評価:65点

Twitter上で、
「マッド・マックス/怒りのデス・ロード」
みたい、
「ウォーターワールド」

みたいと絶賛の声で包まれている
「モアナと伝説の海」。

最近の、従来のお姫様像解体型
ディズニー映画の真骨頂で、
ぽっちゃりプリンセスが、
基本的に自力で
問題を解決しようとする作品にも
なっているとのこと。

果たして…

「モアナと伝説の海」あらすじ

わたしはモツゥヌイのモアナ!
女神テ・フィティの心を、
伝説の英雄マウイが盗んだせいで、
世界に闇が生まれた。

外洋に出ることが禁じられている
島で、魚が捕れなくなり、
ココナツも十分に採取できなくなってしまう。
島の次期ボスである、モアナは
マウイにフィティの心を
返却してもらおうと、
闇金ウシジマくんのごとく
取り立てに外洋へ旅立つ…

「ラ・ラ・ランド」にノレなかった方必見のミュージカル

「モアナと伝説の海」、
朝は吹き替え回しかないのだが、
この吹き替えが素晴らしい。

ラ・ラ・ランド

」以上に突然歌い出す、
ミュージカルミュージカルした本作は
とにかく明るく闇がない。

つまり、日本語で中途半端に
歌われると茶番にしか見えなくなってしまう。
しかしながら、「モアナと伝説の海」は
日本語でも忠実に翻訳。
微分たりとも違和感なく、
魂を揺さぶられる。

「ラ・ラ・ランド」は意外と暗い話なので、
明るくハッピーエンドなミュージカル好き
の評価はあまり得られなかった。
しかし、そんなあなたは
きっと「モアナと伝説の海」は気に入るはず。

加藤ミリヤが歌う主題歌
「どこまでも ~ How Far I’ll Go~」

心の奥まで染み渡る。
サントラも欲しくなるであろう。

ストーリーはちょっと…

ただし、評価に反して、
ブンブンはそこまで
本作は評価できなかった。
ストーリー的には、冗長だし、
時間配分の関係か、会話が食い気味。
言葉のドッジボールになってしまって
いる。逆説的に「怒りのデス・ロード

」の
スマートさを再確認させられる。

しかしながら、ディズニー
映画前座のショートムービー
「LAVA」や「ひな鳥の冒険」などで
培われた自然描写の
アップデートが素晴らしい。
まるで、劇映画のような
水の透明感とコントラスト。
水しぶきに質感、
旅行好き、自然好きには
堪らない絶景の連続に圧倒された。
これだけでも、劇場で、
できれば大スクリーンで観る価値がある。
絶景の中で、モアナ達が歌い踊り、
二度と戻れぬ桃源郷の外、エデンの東で
新たなユートピアを作り出す様子は
新生活迫る3月にぴったり、
これなら「ラ・ラ・ランド」否定派も納得な作品でした。

「インナー・ワーキング」が凄い

本作の前座で短編アニメーション
「インナー・ワーキング(INNER WORKINGS)」
上映されていたのだが、これが5億点ものの
大大大傑作でした!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

自分を抑圧している会社員の
一日を描いた作品なのだが、
まるで鬱予防CMかのよう。

危険を回避しようとするあまり、
退屈で退屈過ぎる生活に
鬱に陥ってしまう男の
様子が非常にリアルに
描かれている。

全く子ども向けではないのだが、
社会人は涙なくして観ることは
できない痛烈な作品でした。

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