SNS 少女たちの10日間

2021映画

【ネタバレ考察】『SNS 少女たちの10日間』正義の闇に呑み込まれる者たち

『SNS 少女たちの10日間』である。本作はチェコでSNSを通じた児童虐待が横行していることに対して、監督が少女に見える役者を集めて実情を調査していく内容。3人の女優にスカイプのアカウントを作らせ、心理学者や児童保護センター局員、弁護士といった様々な専門家を配備した状態で、性的目的で迫ってくる男の実態を調査した。その結果、10日間で2,458人もの男たちが彼女たちにコンタクトを取ってきた。終いにはチェコの警察まで出動する騒動となった問題作だ。TwitterやFilmarksでの評判も高いので、あつぎのえいがかんkikiで観てきました。序盤までは強烈な映像のオンパレード、知っているようで知らなかった世界の提示に圧倒された。今年ベストに入るだろうと思った。しかしながら、段々と本ドキュメンタリーが犯した倫理的問題点があまりにも凶悪で一線を超えてしまっていることが気になり始め、評価できなくなってしまいました。本記事では、ネタバレありで本作の問題点について語っていく。かなり強烈な内容なので読む際はお気をつけください。