踊らないインド映画

2021映画

【踊らないインド映画】『ジャッリカットゥ 牛の怒り』牛の怒りというよりかは牛のドン引きだよね

2021年は踊らないインド映画を研究対象にしている。友人から、「第30回アジアフォーカス・福岡国際映画祭に面白そうな踊らないインド映画があるよ。」とオススメされたのが『ジャッリカットゥ 牛の怒り』であった。その時は日本公開されなさそうなアクション映画だなぐらいにしか思っていなかったのですが、あのイメージフォーラムことダゲレオ出版配給で日本公開が決まりました。予告編を観ただけで戦慄すら覚える魔界。海外旅行ができない今だからこそ、楽しめるのではと私はこの魔界に足を踏み入れました。

2021映画

【アカデミー賞】『ザ・ホワイトタイガー』Netflixに踊らないインド映画登場

主人公バルラム(アダーシュ・ゴーラブ)はインド片田舎の低カースト市民だ。この村の人は自分のカーストに満足している。檻に入れられた鶏はその状況に満足し、自由を勝ち取ろうとしていない。だがバルラムは違う。バイト一つとっても栄転のチャンスを伺っており、情報収集していたのだ。これは、先進国と移民労働者との関係性を鋭く象徴しているようにもみえる。ヘコヘコしているようで、出世する為、心の中では野望をギラつかせている。能ある鷹は爪を隠す様子を、ナレーションの黒いユーモアと、実際の行動を対比させることで効果的に描いているのだ。