『赤い天使』若尾文子、恋のライバルはモルヒネ!
従軍看護婦の西さくら(若尾文子)は、陸軍病棟に赴任する。問診で部屋に入ると、欲望にまみれた男たちが舐めるように彼女を見つめている。その夜、巡回で同じ部屋を訪れた彼女は男たちに襲われてしまう。主犯の男はその罪で戦場へ送り出された。彼女の地獄はまだ続く、転属となった病棟では常に怪我人が運ばれてくる。手術を待つ間に亡くなり、手術中にも亡くなり、手術後にも亡くなり、ひたすら男が埋葬されていく地獄。彼女はその地獄のシステムに呑まれていき、男に尽くそうとする。そして、モルヒネに依存する岡部軍医(芦田伸介)に恋を抱く。