【CPH:DOX】『MISHA AND THE WOLVES』あの名作はフィクションだった
皆さんは「少女ミーシャの旅」をご存知だろうか?ベルギーの作家ミーシャ・デフォンスカの自伝的小説で、ナチスに親を奪われた彼女が狼に助けられながら逃げる感動的な話である。18ヶ国語に翻訳される程のベストセラーとなり、2007年には『ミーシャ/ホロコーストと白い狼』という題で映画化された作品だ。
しかしこの本は自伝ではなく、実はフィクションであった。本ドキュメンタリーは、彼女の本を出版したジェーン・ダニエルがことの真相に辿り着くまでの過程をドラマティックに描いたドキュメンタリーである。恐らく、今後劇映画化させるであろう壮絶な内容である一方、ネタバレ地雷原なので、ここでは最小限に留めて感想を書いていきます。