仕事と日(塩尻たよこと塩谷の谷間で)

2021映画

『仕事と日(塩尻たよこと塩谷の谷間で)』8時間の曖昧な帰省

第70回ベルリン国際映画祭エンカウンター部門で最優秀賞を受賞し、第21回東京フィルメックスで上映されたことでも話題となった『仕事と日(塩尻たよこと塩谷の谷間で)』を観た。本作は、監督の一人である写真家のアンダース・エドストロームが義理の母・塩尻たよこの1年を相棒C・W・ウィンターと共に撮った作品である。1990年代にマルタン・マルジェラとコラボして以降、フォッション業界で活躍してきたアンダース・エドストロームが故郷・京都の村で映画を撮る。本作が変わっているところは、ドキュメンタリーではなく劇映画だということ。演技経験のほとんどない村人に混じって加瀬亮や本木雅弘が出演している。そんな奇妙な作品に足を踏み入れたのですが、観たことのないタイプの作品であった。