ナディアバタフライ

2021映画

#2021年上半期映画ベスト

昨日7/4の夜に映画呑み仲間であるTERRA_sunさん(@terra82mater),寺本郁夫さん(@melancholia2011)、Knights of Odessaさん(@IloveKubrick)と #2021年上半期映画ベスト 発表を行いました。コロナの前は、毎年この時期にはレストランで行っていたのですが、変異株も蔓延していることなのでTwitterのスペースで行うことにしました。昨年から仲良くさせていただいている、日本未公開映画のスペシャリスト五次元アリクイ(@arikuigo)さんも後半から参加し、下半期の期待作についても語ることができました。

というわけで、当記事では軽いアーカイブとして各人のベストおいておきます。CHE BUNBUNのベストには軽い総評と旧作、短編ベストを貼っておきます。

2021映画

【OAFF2021】『ナディア、バタフライ』身体の一部が喪失する倦怠感

何十年も、一つのことに没頭してきた者がそれを失う時、そこには大きな喪失感が生じる。本作は東京五輪をテーマにしたスポーツ映画でありながら、試合のシーンを横に置くユニークな演出が特徴的な作品だ。通常の映画であれば、引退する水泳選手の物語を描くのであれば、最後に有終の美としての泳ぎを魅せる。しかしながら、『ナディア、バタフライ』は冒頭20分で練習の場面と最後の試合の場面を完了させてしまうのだ。そして、その場面がとてつもなくスリリングで美しい。