エクストリーム!アフリカン・ムービーフェスティバル

2021映画

【ウガンダ映画】『バッド・ブラック』ワカリウッドのウェズリー・スナイプス兼ミヤギ師匠がアメリカ人をコマンドーにする話

かつて、クエンティン・タランティーノは黒人の黒人による黒人のための映画であるブラックスプロイテーション映画を劇場で観て衝撃を受けたらしい。そして、後にブラックスプロイテーション映画の名優パム・グリアを主演に『ジャッキー・ブラウン』を撮った。ウガンダ、ワカリウッドの混沌としたエンターテイメント映画を観た私はまさしくタランティーノが受けた衝撃に近いものを感じている。新宿ピカデリーにて開催の「エクストリーム!アフリカン・ムービーフェスティバル」で『クレイジー・ワールド』の後に観た『バッド・ブラック』も強烈な作品であった。

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【ウガンダ映画】『クレイジー・ワールド』自称ウガンダのコール オブ デューティ

TwitterではMCU新作『シャン・チー/テン・リングスの伝説』を観に行き歓喜の声が多数あがっている。しかし、私が注目している作品はこれではなかった。新宿ピカデリーにて2週間限定で開催される「エクストリーム!アフリカン・ムービーフェスティバル」である。今世界から注目されているウガンダ、ワカリウッド映画3本が日本にやってきたのだ。アフリカ映画は、よく「アフリカ映画」と雑に括られてしまう傾向があり、カンヌ国際映画祭などで上映される映画、特に欧米資本が入った映画は、欧米のオリエンタリズムや社会問題意識を満足させる為だけに存在するような作品が少なくない。ブルキナファソで開催されるワガドゥグ全アフリカ映画祭(FESPACO)はその傾向に対抗し、アフリカ人のアフリカ人によるアフリカ人の為の映画を盛り上げようとしている。だが、そのラインナップをみるとナイジェリアのナリウッド映画、エジプトの大衆娯楽映画が抜け落ちている気がして、なかなかアフリカ各国のローカル映画と出会う機会がない。今回は、ウガンダ映画の解像度を上げるために初日に行ってきました。