【アフリカ映画】『アフリカン・カンフー・ナチス』ヒトラーと東條英機がガーナで大暴れ!
さて、ガーナアーリア人補完計画を進めるヒトラーと東條英機の横で、現地の空手稽古場が映し出される。遅刻してきた男が、罰を受けている中「今日の稽古の結果を見て試合出る人を選抜するぞ」とマスターが語り稽古が始まるのだが、そこで映し出されるものが本格的だ。イップマンシリーズで登場する、木の柱を使った練習に、瓦割りといったものをスタイリッシュなカット捌きで描く。当の遅刻してきた男に対する罰もジャッキー・チェン映画やショウ・ブラザーズ映画でよく見かけるものだったりする。後半になると、酔拳を学ぶシーンがあったりと稽古のバリエーションが豊かなのである。想像で描かれるなんちゃって空手映画とは趣きが異なる。この手の映画を十二分に研究した形跡があるのだ。それだけに映画全体から漂う、自主制作のポンコツ感との不協和音が凄い。