『無名の人生』北脇昇タッチのウェス・アンダーソン映画

無名の人生(2024)

監督:鈴木竜也
出演:ACE COOL、田中偉登、宇野祥平etc

評価:40点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

映画歴が長くなると、人にオススメされても、ピンとこない映画は大体観ても刺さらないとわかってくる。数名の方に熱烈に勧められたので渋々観たのだが、案の定全く合わなかった。

『無名の人生』あらすじ

独学で制作した短編アニメ「MAHOROBA」が国内の自主映画祭で数々の賞を獲得した鈴木竜也監督が、個人制作で1年半かけて完成させた長編アニメーション監督デビュー作。

仙台の団地で暮らす、いじめられっ子の孤独な少年。ある転校生との出会いをきっかけに、父親の背中を追ってアイドルを夢見るようになり、思いがけず成りあがっていく。生まれてから死ぬまでに源氏名や蔑称などさまざまな呼称で呼ばれながらも「誰からも本当の名前を呼ばれることのなかった男」の波乱万丈な100年の生涯を、高齢ドライバーや芸能界の闇、若年層の不詳の死、戦争といった社会問題を背景に、それぞれ主人公の「別名」を冠した10章で描く。

ラッパーのACE COOLが主人公役で声優に初挑戦。鈴木監督が原案・作画監督・美術監督・撮影監督・色彩設計・キャラクターデザイン・音楽・編集を兼任し、脚本をあえて用意せず、章ごとにタッチや色彩を変化させながら変幻自在に描きだす。「音楽」で注目を集めたアニメーション監督・岩井澤健治がプロデュースを担当。

映画.comより引用

北脇昇タッチのウェス・アンダーソン映画

本作は、仙台の団地で暮らす、いじめられっ子の孤独な少年。ある転校生との出会いをきっかけに、父親の背中を追ってアイドルを夢見るようになり、思いがけず成りあがっていく様を描いている。

タッチが独特であり、画面サイズは小さく、セリフも少ない。漫画のコマのように配置された空間でダウナーでアンニュイな世界を描いていく。しかし、終盤の方になるとシュルレアリスムタッチな作風へと変化していく。例えるなら北脇昇のタッチでウェス・アンダーソンをやったといった感じだろう。人生、どのように進めばいいのかわからない匿名的存在のある種悪夢的な世界、あるいはリミナルスペース的生と死の狭間を描いている感じだろう。

だが、あまりにも冗長で突拍子もなく、退屈に感じてしまい乗れなかった。短編なら耐えうる内容だが、長編でこれは厳しいものがある。