Mami Wata: A West Afrikan Folklore(2023)
監督:C・J・オバシ
出演:エヴェリン・イリー・ジュエン、ウゾアマカ・アニウノー、エメカ・アマケゼ、リタ・エドチエ、ケレチ・ウデグベetc
評価:75点
おはようございます、チェ・ブンブンです。
2025/11/16(日)に新橋のTCC試写室にて開催された日本未公開映画祭FESTA INCOGNITAにてナイジェリアのアート映画『MAMI WATA』を観た。本作は昨年MUBIで観て、光る人間に圧倒され、ストーリーが頭に入ってこなかったのだが、今回は冷静に映画を観ることができた。
『MAMI WATA』あらすじ
When the harmony in a village is threatened by outside elements, two sisters must fight to save their people and restore the glory of a mermaid goddess to the land.
訳:村の調和が外部の要素によって脅かされたとき、2 人の姉妹は人々を救い、人魚の女神の栄光をこの土地に戻すために戦わなければなりません。
光る身体は現代と対峙する
水の女神「MAMI WATA」が崇拝される村では呪術たるもので治療が行われていた。ある時、呪術も空しく子どもが亡くなり、信仰が揺らぐ中、内戦から逃れたソルジャー「ジャスパー」が流れつく。彼は揺らぐ信仰につけこんでクーデターを起こそうとし、村は結束が試されていく。
信仰と現代の対立の寓話となっており、話自体はシンプルな二項対立となっているのだが、黒い肌に白塗りを重ねることによってイメージが光って見える独特な画作りは二度目の鑑賞でも圧倒される。この光る人間演出が、終盤のパートカラーによって信仰の強さ。信仰が現実として降りて来るイメージに繋がっているところも評価が高い。また、水の演出は溝口健二『雨月物語』『山椒大夫』を彷彿とさせる霊的なものがあって興味深く観た。













