A Traveler’s Needs(2024)
監督:ホン・サンス
出演:イザベル・ユペール、イ・ヘヨン、クォン・ヘヒョ、チョ・ユニ、ハ・ソングクetc
評価:60点
おはようございます、チェ・ブンブンです。
作品制作ペースが速すぎて、日本公開のペースが追い付いていないホン・サンス。最近の映画祭勝率がやたらと高く、時代がホン・サンスに追いついたように思えるが、個人的にはワンパターンというか、流石にホームビデオタッチな作品に飽きた感が否めずイマイチ乗れない監督ではある。今回は3度目のイザベル・ユペールタッグ回であるのだが、これはオフのユペールなのではと思わずにはいられなかった。
『A Traveler’s Needs』あらすじ
A French woman drinks makgeolli in Korea after losing her means of income, then teaches French to two Korean women.
訳:収入源を失ったフランス人女性が韓国でマッコリを飲み、その後韓国人女性2人にフランス語を教える。
イザベル・ユペール、マッコリでガンギまる
本作は、胡散臭いイザベル・ユペールがマッコリを飲みまくる傍らで韓国人にフランス語を教える内容となっている。韓国人とは共通言語である英語で意思疎通をしつつ、たまにフランス語を教えるわけだが、一言二言教える程度で韓国人よ、だったら語学学校で留学生見つけた方が良いのではと思わずにはいられない。しかし、マッコリ好きである特性によりヌルっと韓国人コミュニティへ侵入していくイザベル・ユペールにジワる。確かに『3人のアンヌ』でもマッコリで彼女はガンぎまっていたが、今回はレベルが違う。マッコリの入ったペットボトル片手に外で泥酔し寝っ転がっているところを目撃されるまでいってしまうのだ。ホームビデオのタッチで描かれるので、もはやそういうドキュメンタリーなのではと思ってしまうほど笑ったのだが、これでベルリンで審査員グランプリを獲ってしまうのはどうかしていると思った。