菩提樹(1956)
Die Trapp-Familie(1956)
監督:ヴォルフガング・リーベンアイナー
出演:ルート・ロイヴェリク,
ハンス・ホルトetc
評価:70点
今日紹介する映画はこちら!「Die Trapp-Familie(トラップ一家)」こと「菩提樹」です。あれっどっかで聞いたことがと思うかもしれませんが、まさにその通り「サウンド・オブ・ミュージック」です。あちらの10年前、1956年に西ドイツで作られた作品で、当然ながらどちらもマリア・フォン・トラップの半生を描いている。シューベルトの歌曲から取られているこの作品をウォッチしてみたぞ!「菩提樹」あらすじ
暇さえあれば口笛を吹いてしまうマリアは、上司に嫌な顔をされ、田舎のトラップの城へ左遷させられる。トラップ家は厳しい教育をモットーにしており、7人の子どもを育てているのだが、家庭教師を雇えどもすぐに辞められてしまい、2年間で23人も辞めるブラック企業っぷりだ。しかし、マリアがそのトラップ家の厳しい教育を無視して自由奔放に動き回っているうちにトラップは洗脳され、いつしか結婚してしまう。そんなトラップ一家に世界恐慌とナチスドイツの波が押し寄せる…
こちらも面白いぞ!
今となっては、「サウンド・オブ・ミュージック」が有名になり過ぎて風化してますが、これがなかなか面白い。まず、「サウンド・オブ・ミュージック」と違い、ミュージカルシーンは少なめです。しかし、まるで2000年代時代劇のように、「ここぞ!」というところで7人兄弟・姉妹の美声、そしてマリアの美声が轟くこと轟くこと。さらに、西ドイツ映画な為か、社会主義や全体主義に対する批判が力強く打ち出されている。マリアが何度も「自由」を訴え、堅物で独裁的なトラップの心の壁を破壊していく。これは、間違いなく「サウンド・オブ・ミュージック」より強い
「SING/シング」に嵌まった人必見
最後に、「SING/シング」に嵌った人に本作をオススメしたい。物語終盤のコンクールシーンで、「こりゃ失敗するだろう」展開のハラハラドキドキ感によるカタルシスは、「SING/シング」の終盤に訪れる「アレ」に近い高揚感が得られます。
以上、掘り出しもの紹介でした。
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