『A Place Without Fear』オオカミの家を継ぐもの

A Place Without Fear(2023)

監督:Susanne Deeken

評価:65点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

MUBIに『オオカミの家』のような作品が配信されていたので観た。

『A Place Without Fear』あらすじ

In a surreal and abstract world, a girl navigates a labyrinth-like house where she faces the choice between succumbing to her fears or transforming into a formidable force.
訳:超現実的で抽象的な世界で、少女は迷路のような家を進み、恐怖に屈するか、恐るべき力に変身するかの選択に直面します。

IMDbより引用

オオカミの家を継ぐもの

本作は、ジョン・ガリアーノやヴァレンティノなどのブランドでデザインコンサルタントとして働いていたアーティストSusanne Deekenが制作した作品であり、『オオカミの家』同様、等身大の空間をコマ撮りし、シームレスにオブジェクトが動くことで恐怖を表現している。『オオカミの家』と異なるのは随所にCGを用いて、不気味の谷を形成していることにある。リアルだけどどこか現実離れした画にゾクゾクさせられる仕組みとなっている。一方で『オオカミの家』のような重厚なテーマがないため、ただの二番煎じの印象が拭い去れないのが玉に瑕であった。