ヘカテ(1982)
Hécate, maîtresse de la nuit
監督:ダニエル・シュミット
出演:ベルナール・ジロドー、ローレン・ハットン、、ジャン・ブイーズ、ジャン=ピエール・カルフォン、ジュリエット・ブラシュetc
評価:60点
おはようございます、チェ・ブンブンです。
プライムビデオで観逃していたダニエル・シュミット『ヘカテ デジタルリマスター版』が配信されていたので観た。想像以上にダグラス・サークタッチだった。
『ヘカテ』あらすじ
「ラ・パロマ」などで知られるスイスの映画監督ダニエル・シュミットが、フランスの作家ポール・モランの小説「ヘカテとその犬たち」を原作に撮りあげたラブストーリー。1942年、第2次世界大戦中の中立国スイスの首都ベルン。外交官の男ジュリアンは、フランス大使館主催の豪奢なパーティ会場で、ひとり追憶にふけっていた。10年ほど前、北アフリカの植民地に赴任した彼は、そこで謎めいた人妻クロチルドと出会い、狂おしいほどの恋に落ちたが……。外交官ジュリアンを「ラ・ブーム」のベルナール・ジロドー、人妻クロチルドを「アメリカン・ジゴロ」のローレン・ハットンが演じた。ゴダール作品やシャブロル作品などで知られる名匠レナード・ベルタが撮影、「ローラ」「第三世代」のラウール・ヒメネスがプロダクションデザインを担当。クリスチャン・ディオールがジロドーの衣装デザインを手がけた。日本では1983年にシュミット監督の本邦初公開作として上映。2021年4月23日より、Bunkamuraル・シネマほかにてデジタルリマスター版をリバイバル公開。
ダグラス・サークの色彩
外交官がアフリカの地に降り立つ。エキゾチックな音色、茹だるような暑さの中、人妻クロチルドと出会い、密会を重ねていった。段々と、アフリカの地の混沌に飲まれるように彼女に取り込まれていく。ダグラス・サーク映画のように毒々しいライティングの中、情事を重ねるメロドラマで結構胃もたれするのだが、音楽の使い方に濱口竜介監督の面影を感じる。彼はこの映画を参考にしてたのかという発見があった。
※映画.comより画像引用