サムサラ(2023)
Samusara
監督:ロイス・パティーニョ
出演:アミッド・キーマニー、トゥモール・シオン、シモーネ・ミラバン
評価:70点
おはようございます、チェ・ブンブンです。
昨年末、下高井戸シネマで特集上映されたロイス・パティーニョ新作『サムサラ』をようやく観ることができた。いわゆるマジックリアリズム系の作品だが、不思議な演出が目立つ一本であった。
『サムサラ』あらすじ
In the temples of Laos, teenage monks accompany a soul in transit from one body to another through the bardo. A luminous and sonorous journey leads to reincarnate on the beaches of Zanzibar, where groups of women work in seaweed farms.
訳:ラオスの寺院では、10代の僧侶たちが、ある肉体から別の肉体へと移動する魂に付き添い、バルドを通過する。ザンジバルの浜辺では、海藻養殖場で働く女性たちのグループが、光り輝く音色の旅で生まれ変わる。
カラフルなワープトンネル
ラオスの寺院で僧侶が質素な暮らしをしている。映画はラオスの寺院のスピリチュアルな空気を捉えていく。中盤になると『2001年宇宙の旅』のボーマン船長のようにカラフルに発光する空間が映し出され、舞台はザンジバルへと移動する。ラオスとザンジバルを紡ぐ発行の世界は僧侶が語っていた肉体と精神の関係を象徴するようなものである。よくあるマジックリアリズム的作品のように思えたが、中盤のカラフルなワープトンネルのシーンは素晴らしく感じた。