ダイレクト・アクション(2024)
Direct Action
監督:Guillaume Cailleau、ベン・ラッセル
評価:60点
おはようございます、チェ・ブンブンです。
ベルリン国際映画祭エンカウンターズ部門にて作品賞を獲った3時間半に及ぶドキュメンタリー映画『Direct Action』を観た。
『Direct Action』概要
Centers on the daily routines of activists, squatters, anarchists, farmers, and people the government deems “eco-terrorists.”
訳:活動家、不法占拠者、アナーキスト、農民、そして政府が “エコテロリスト “とみなす人々の日常を中心に描く。
フランスの三里塚映画
本作は過激派農村コミュニティの活動を定点的に捉えた作品である。2012年から2018年にかけて自治区を設立し、2018年には国際空港プロジェクトを撃退し、現在では環境保護運動に取り組む活動家、不法占拠者、無政府主義者、そして農民からなるエコテロリスト集団の集落を小川紳介っぽいタッチで捉えていく。
エコテロリストと聞くと、暴力的な組織のように思えるが日常は穏やかであり、自給自足のような共同生活が行われている。誕生日を祝ったり、協力しながら木を加工したり、クレープを焼く人々の様子は牧歌的といえる。
しかしながら、映画が2時間半過ぎたあたりから本題に入り、トラクターや人海戦術によるデモが映し出される。個人的には、黄色いベスト運動の時の警察の方がよっぽど暴力的である気もするが、催涙弾らしき煙が漂う中で主義主張していく様はなかなか強烈である。
日本公開はこちらも難しい気がするがパワフルな一本であった。