珈琲時光(2003)
監督:ホウ・シャオシェン
出演:一青窈、浅野忠信、萩原聖人、余貴美子、小林稔侍etc
評価:60点
おはようございます、チェ・ブンブンです。
カイエ・デュ・シネマベストに入っていた侯孝賢の『珈琲時光』を観た。
『珈琲時光』あらすじ
小津安二郎監督の生誕100年を記念して、「悲情城市」「フラワーズ・オブ・シャンハイ」のホウ・シャオシェン監督が、東京を舞台にひとりの女性の日常を繊細に描く。フリーライターの陽子は、産みの母が台湾人で日本と台湾を行き来しているが、ある日、台湾の男性の子供を妊娠していることに気づく。ヒロイン陽子を演じるのは、デビュー曲「もらい泣き」で注目を集めた一青窃。彼女に想いを寄せる古本屋店主役で浅野忠信が共演。
東京を捉えるメタ的視点
正直、小津安二郎リスペクトの映画として観ると、手ブレが激しく単に彼の真似をしているようにしか思えない。また、今となってはこの手の日本映画が多いので特段レベルの高い映画には思えない。しかしながら、東京を主人公にしていくカメラワークは目を引くものがある。山手線と京浜東北線が並行して走る。そこにすれ違いのショットを挿入する。何気なく電車の中を撮っていたかと思いきや、録音する男が入ってくる。東京を撮るをメタ的に捉え直す。このシームレスな流れに痺れた。
※映画.comより画像引用