【東京国際映画祭】『ミツバチと私』淡々としすぎて……

ミツバチと私(2023)
原題:20.000 especies de abejas
英題:20000 Species of Bees

監督:エスティバリス・ウレソラ・ソラグレン
出演:ソフィア・オテロ、パトリシア・ロペス・アルナイス、ミゲル・ガルセス、アネ・ガバランetc

評価:45点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

第36回東京国際映画祭で『20000種のハチ』こと『ミツバチと私』を観てきた。

『ミツバチと私』あらすじ

自分の性自認に迷う子どもの葛藤と、寄り添う家族の姿をつづったスペイン発のヒューマンドラマ。

夏のバカンスでフランスからスペインにやって来た家族。8歳のアイトールは自分の性自認が分からず、違和感と居心地の悪さを抱えて心を閉ざしている。母はそんなアイトールを愛しながらも、向き合い方に悩んでいた。ある日、叔母が営む養蜂場でミツバチの生態を知ったアイトールは、ハチや自然とのふれあいを通して心をほどき、ありのままで生きていきたいという思いを強めていく。

オーディションで選ばれた新人ソフィア・オテロが主人公アイトールを繊細かつ自然に演じ、2023年・第73回ベルリン国際映画祭にて史上最年少となる8歳で最優秀主演俳優賞(銀熊賞)を受賞。スペインの新鋭エスティバリス・ウレソラ・ソラグレンが長編初監督・脚本を手がけた。

映画.comより引用

淡々としすぎて……

自分の肉体と性との関係に違和感を抱える子どもの淡々とした日常をハチミツ栽培と絡めて描く作品。ホームビデオのようなドキュメンタリータッチで、ジェンダー論的概念を知らぬ者のモヤモヤを紐解いていくアプローチ、確かにベルリン国際映画祭で俳優賞を受賞したのも納得ではあった。しかし、あまりに淡々と事象を並べていくので、全てが代替可能なものに見えてしまい、結局重要そうに思えるハチミツ栽培の要素が不要なものに思えてしまい、それはそれでどうかと感じてしまった。

※映画.comより画像引用