『ようこそ、シュティの国へ』:エンドゲームの3倍フランスで観客動員獲得したローカル映画

ようこそ、シュティの国へ(2008)
Bienvenue chez les Ch’tis

監督:ダニー・ブーン
出演:ダニー・ブーン、カド・メラッド、ゾエ・フェリックスetc

評価:60点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

フランスの歴代累計観客動員数ランキングを調べてみました。その結果が下記となります。

1.タイタニック(20,634,793人)
2.ようこそ、シュティの国へ(20,413,165人)
3.最強のふたり(19,385,300人)
4.白雪姫(18,319,651人)
5.大進撃(17,273,065人)
6.風と共に去りぬ(16,723,795人)
7.ウエスタン(14,873,304人)
8.ジャングル・ブック(14,696,567人)
9.アバター(14,677,888人)
10.101匹わんちゃん(14,660,594人)

2位の日本未公開映画『ようこそ、シュティの国へ』という耳慣れない映画が米国iTunesで配信されていたので借りてみました。本作は2,000万人もの観客動員数を獲得しており、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(6,628,415人※2019/06/24時点)の3倍動員を獲得している作品です。

『ようこそ、シュティの国へ』あらすじ


A French public servant from Provence is banished to the far North. Strongly prejudiced against this cold and inhospitable place, he leaves his family behind to relocate temporarily there, with the firm intent to quickly come back.
訳:プロヴァンスからのフランスの公務員は北に追放されます。この寒くて不愉快な場所に強く偏っていたので、彼はそれに対して移転するために彼の家族を置き去りにした。
※imdbより引用

フランスの訛りを扱ったローカル映画

訛り、これはどんな国にもあります。日本の場合津軽弁は非常に聞き分けることが難しい。訛りを使ってまるで外国映画のように魅せる『ウンタマギルー』のような映画が日本でも作られている。フランス語にも訛りがある。カナダで話される、ケベコワーズはフランス人ですら理解することができず、グザヴィエ・ドランの映画は字幕付きで公開されています。さて、そんなフランスが最北端にある田舎町ベルグの訛りを扱った作品を放った。それが『ようこそ、シュティの国へ』です。本作は『ミックマック』や『ぼくの大切なともだち』に出演しているコメディアン、ダニー・ブーンがメガホンを取り製作されました。

ベルグの方言はまるで歯が抜けたおじいさん/おばあさんのようだ。che(シュ)の音の主張が激しく、なのかすらベルグ外のフランス人には理解しがたいものがある。主人公のPhilippe Abramsは、ベルグに左遷されてしまう。家族を故郷において単身赴任するのですが、どこかのんびりしていて頭悪そうな現地人に偏見と蔑視の目を向けている。

「なんで自分が田舎町の郵便局を統括しないといけないんだと。」

ランチに行こうぜと同僚に誘われるPhilippe。彼にとってランチはレストランだろうと思い込んでいるのだが、彼らはフードカーに並び、謎のフライドポテトを買い、そこらへんのベンチで食す。コカ・コーラをココ・コロ(Le Coco-Colo)と言う。とにかく、Philippeはこの左遷を罰ゲームに思い苦労するのだ。しかし、住めば都。彼はだんだんと現地人に適応していくのだ。よくあるこの手の道徳映画にありがちな説教臭さはない。自然と、酔っ払いのようにのほほんと生きるベルグの人と仲良くなっていき、ネクタイを頭に巻いて町を闊歩するように見えるのだ。

『最高の花婿』同様コテコテのローカルフレンチコメディなので、何故本作が歴代累計観客動員数ランキング2位になっているのか、何故『アベンジャーズ/エンドゲーム』の3倍もの動員を獲得できたのかよくわからないのだが、フランス語を学んでいる人にオススメの作品でした。


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