流転の地球(2019)
The Wandering Earth
監督:フラント・グォ
出演:ウー・ジン、 チュ・チューシャオ、 チャオ・ジンマイ
評価:60点
おはようございます、チェ・ブンブンです。
GW最終日、皆さんはどのように過ごされたでしょうか?ブンブンはNetflixでとあるボンクラ映画を観ました。その名は『流転の地球』。一時期、『妖星ゴラス』のパクリなのではとTwitterで話題となった中国のSF超大作です。この手の作品ってなかなか、日本にやってこないのですが、Netflixで配信されていたので観てみることにしました。果たして…
『流転の地球』あらすじ
太陽系を離脱するべく移動を始めた地球。今、木星との衝突の危機が迫り、地球の命運は名も無きヒーロー達に託された。人類の存亡をかけた、壮絶な戦いが始まる。
※Netflixより引用
ポンコツの多様性
本作は、ヒューゴー賞を受賞したSF作家ケン・リュウの小説の映画化だ。太陽が老化に伴い巨大化。このままでは、地球が太陽に飲み込まれてしまうと考えた人類は一丸となって地球ごと移動することを決意する。そして巨大な宇宙ステーションが先導し、地球に備え付けた巨大エンジンの噴射でもって移動していくというどうかしている内容だ。明らかにボンクラバカ映画なのですが、本作に登場するキャラクターは皆真剣だ。日本映画だと、「ねっ面白いでしょ?」とドヤ顔してくる場面があり、興醒めしてしまうのですが、本作は徹底的に人類の危機と向き合っている。またVFXやアクションも、散々擦り倒されたクリシェにクリシェを重ねているものだったりするのだが、妥協なく緻密に描いていく。だから面白いのだ。
しかも、ハリウッドでは多様性多様性と謳いつつも、スペシャリスト、有能の多様性に偏っていたりするのだが、本作はポンコツ揃いだ。木星に近づいていても、のほほんとしているから衝突の危機が迫ってしまったり、命綱が簡単にスパッと切れてしまう、緊急事態になるとギャーギャー暴れメカに当たり散らすポンコツっぷりなんだけれども、ポンコツが手を取り合ってなんとかして問題を解決しようとする。これこそが本当の多様性なんじゃないだろうか。自分の持っている力を重ね合わせ、戦闘力の差異なんか目もくれず問題を解決していく様は、サラリーマンにとって胸熱なのではないでしょうか。
確かに、いくら地球がエンジンに成り果てたとはいえ、地球上の景色がいつもワンパターン、国ごとの多様性に乏しいという問題こそあれど、映画愛に満ち溢れたボンクラ映画として大満足でした。
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