ブレックファスト・クラブ(1985)
THE BREAKFAST CLUB(1985)
監督:ジョン・ヒューズ
出演:エミリオ・エステベス,
ポール・グリーソン,
アンソニー・マイケル・ホール,
ジャド・ネルソン etc
評価:85点
Netflixに青春映画が大量アップされていた。その中でも「フェリスはある朝突然に」のジョン・ヒューズ監督が撮った「ブレックファスト・クラブ」に関して未見だったので、今回挑戦してみることにした。本作は青春映画の金字塔とも言われる作品だが果たして…
「ブレックファスト・クラブ」あらすじ
スポーツマン、秀才、不良、お姫様、変人の5人は、素行を指摘され休日に学校へ呼び出され、1000語作文を書かされる羽目になる。やる気のない5人は、マリファナを吸ったりし時間を潰す…スクールカーストをえぐり出す秀作
以前、町山智浩が本作のことを、初めてスクールカーストを描いた作品だと称していた。確かにその通りでした。アメリカは日本と違って、ホームルームクラスというのが存在しない。それ故に、似たもの同士が集まり日本以上にスクールカーストがはっきり分かれる。そんな社会の外れ者が語る事実に泣けて来ます。一見すると、スポーツマン、秀才、不良、お姫様、変人はドラえもんの世界さながら、水と油の関係で、実生活において交わることのないメンツだと思うのだが、全員「学校」の人間関係に適応出来ないという点で共通している。特に、悪ぶっているジャド・ネルソン扮する不良君は、「学校に居場所なんてないんだ」と語る。扉を破壊したり、マリファナを吸ったり破天荒なんだけれども、表情に「かまって欲しい」サインを滲ませているところがなんともいえない。しかも、映画が進むにつれて良い奴やん!と思えてくる。
とっても異色作だった!!
今となっては青春映画の不朽の名作となっているが、実は本作凄い変な作品でもあります。というのも、全編のうち8割が図書室での駄話で構成されているのです。確かに。補講だから図書館に集まるのもわかるが、「セトウツミ」さながらの動かなさにびっくりしました。それでもって、メチャクチャ面白いので、ジョン・ヒューズ監督の技量は凄いなと感じました。
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