KUBO/クボ 二本の弦の秘密(2016)
KUBO AND THE TWO STRINGS(2016)
監督:トラヴィス・ナイト
声の出演:ルーニー・マーラ、
シャーリーズ・セロン、
マシュー・マコノヒー、
レイフ・ファインズ、
ジョージ・タケイetc
もくじ
評価:90点
皆さんは、ライカ社の
アニメはご存じでしょうか?
ライカ社は
｢ティム・バートンのコープスブライド｣の
制作に携わっており、
後に独立で
｢コララインとボタンの魔女
｣、
｢パラノーマン｣
｢THE BOXTROLLS
｣
を作り、総てアカデミー賞
長編アニメーション賞に
ノミネートされている
凄い会社だ。
しかし、ライカ社のアニメは
毎回アカデミー賞を受賞する
までには至っていない。
毎回惜しくも敗れてしまう。
この前のアカデミー賞でも
ライカ社CEOの
トラヴィス・ナイトが
先陣を切って作った
｢KUBO AND THE TWO STRINGS｣が
長編アニメーション賞他、
視覚効果賞にも
ノミネートされていたが、
結局無冠に終わった。
今回、DVDを購入して
実際に｢KUBO AND THE TWO STRINGS｣
を観てみたのだが、
これが大大大傑作でしたよ~
｢KUBO AND THE TWO STRINGS｣あらすじ
三味線で折り紙を自由自在に操れる少年クボは、
ある日謎の怨霊に襲われる。
母親が犠牲となり、
雪山を彷徨っていると、
猿、カブトムシが
仲間になる。
母の敵を討つ為、
亡き父秘蔵の魔法の
鎧を捜す旅に出る…
緻密すぎる和の質感に注目!
本作はなんと言っても、折り紙の質感に拘った演出が最大の見所。
予告編を見ると一見全編CGに見えるかも
しれませんが、実は大半は
コマ撮りストップ・モーションで
作られています。
あの滑らかな折り紙、
折り紙が鎧兵になったりするのも、
総て実際に撮影されているのです。
これの芸の細かさったら一目
見ただけで釘付けです。
しかも、この手の
日本愛映画って、
サムライ・スシ・
オンセン・ゲイシャ!
と自分の好きな要素を
雑多に入れて、日本文化を
茶化しがちになるのだが、
日本人が観ても、
細部の細部まで徹底して
日本昔話感を再現しているところが
凄い。
メイキングを観ると、
実際に盆踊りなどといった
日本の生活史・文化史を
入念に調べて映画化したとのこと。
これだけでももう5億点です!
これは折り紙版｢スター・ウォーズ｣だ!
こう毎日映画の感想をがっつり
書いていると、時として映画を
純粋に楽しむことを忘れてしまう。
ただ、本作はかつて幼少時代に、
｢スター・ウォーズ｣を観て
純粋に興奮した時を思い出させてくれる。
三味線という名のフォースを
使って、次々と現れる
猿やカブトムシといった愉快な
仲間達と協力して
悪を倒していく。
船で、屋敷で繰り広げられる、
ストップ・モーション・アニメ
とは思えない激しい戦闘、
友情と勝利の物語に
まるで童心に返ったかのように
楽しんだ。
どうやらGAGA配給で
2017年日本公開するようなので、
是非ウォッチしてみてください。
【2017/08/24更新】遂に日本公開決定
そんな｢KUBO AND THE TWO STRINGS｣ですが｢KUBO/クボ 二本の弦の秘密｣という邦題で11/18(土)より新宿バルト9他にて公開が決まりました。また本作は、10/25(水)から始まる第30回東京国際映画祭でも特別上映されます。
GAGAのFacebookページにて、この作品の公開発表された際、何故か炎上したのですが、本作は紛れもないライカ社から二本へのラブレター。それ以前に、友情努力勝利のジャンプ漫画が好きな人は、きっと嵌まるはず。娯楽作としてもアート映画としても一級品なので是非劇場でウォッチしてみてください。
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