【ネタバレ】「ドント・ブリーズ」チアルートに次ぎ、この盲目超人もキテルw あっとこれコメディですw

ドント・ブリーズ(2016)
Don’t Breathe(2016)

監督:フェデ・アルバレス
出演:ジェーン・レビ,
ディラン・ミネット,
ダニエル・ゾバット,
スティーブン・ラング

評価:85点

アメリカで大ヒットしたホラー
ついに日本上陸。

リメイク版「死霊のはらわた」で
過剰なバイオレント描写で
総スカンを食らったフェデ・
アルバレス監督が、
出来るだけ出血を
抑え、でもメチャクチャ
怖いホラーを造ろうとし、
とんでもないバケモノが
できた模様です。
TOHOシネマズみゆき座
ブンブンもウォッチしてきました…

「ドント・ブリーズ」あらすじ

寂れた街デトロイトで、
強盗をしながら、
街を脱出する資金を
集めている若者3人組がいた。

もうこれ以上強盗したくないと
考えた彼らは、盲目の老人が
住むボロ屋に侵入するが、
その盲目の老人は殺人マシーンだった…

シチュエーションを完全
に活かしきった傑作。

↑「暗くなるまで待って」
↑「見えない恐怖」

従来、盲目スリラーといえば、
ヘップバーン主演の
「暗くなるまで待って」
やリチャード・フライシャーの
「見えない恐怖」
のように、
盲目の人視点の物語が
多かった。観客は全てが
見えているからこその
恐怖が滲み出ていた。

しかし、今回は
泥棒側にフォーカスを
当てることで、
健常者VS盲目の人の
物語を200%面白く
することに成功している。

まず、なんと言っても
「音」と「におい」
使い方で上記2作品より
秀でている。

盲目の人は、
目が見えない代わりに
聴覚と嗅覚が優れている。
なので、携帯電話が
鳴ろうモノなら的確に
音の出所をマグナムで
ぶち抜くことができる。

また、泥棒が
本当は三人で泥棒に
来ているのに、
盲目の人に
「俺一人で盗みに来たんで」
と嘘をつく。
しかし、彼は抜群の
嗅覚で2人
まだ家にいることに気づく。

そして、電気を
真っ暗にすることで
健常者から視界を
奪うのだ!
そして、本作の演出が
神がかっているのは、
後半電気を消された
地下室で泥棒が
盲目の人から逃げようと
する場面。

真っ暗だから手探りで前に
進むのだが、
なんと目と鼻の先に
盲目の人がいて、
泥棒が接触しそうになるのだ!

観客は「ヤバイよヤバイよ~」
とハラハラする。
本作、「死霊のはらわた」の
1/10程度の強烈バイオレント
シーンと徹底的に暴力を
抑えているのに、
驚かすときの音も
ブレア・ウィッチ

」と
比べると
遙かにおとなしいのに、
メチャクチャ怖い。

そして楽しいのだ!

本作に隠されたシリアス展開

そしてこの「ドント・ブリーズ」は
シリアスドラマでもある。

この作品の泥棒は
車産業が衰退し、
街が廃れてしまったデトロイト
から抜け出そうとしている。
デトロイトには仕事はなく、
親も廃人になっており、
早く抜け出すには強盗しか
ないような世界になっているのだ。

一方、盲目の人は退役軍人で
娘をとある事件で失った怒りで、
加害者の女性を監禁し
レイプしているような、
それも凄惨たる形で
行うキチガイなので、
観客は段々泥棒に
シンパシーを抱く。

「許してください」と
泣きながら懇願しても、
徹底的に殺しに掛かる、
しかも彼を瀕死に
追い込んだり、
手錠等で拘束しても、
ゾンビのように復活してくる
ので、「もう止めてあげてー」
と悲鳴を上げてしまう。
ここまで強いとは!
ローグ・ワン

」の
チアルートもびっくりだ。
いやーこれはまいったw

実はコメディでもある

そして、メチャクチャ怖い
「ドント・ブリーズ」には
衝撃的なことに
「笑い」が沢山あった。
コメディであった。

ボロ屋にも関わらず、
異常な程にセキュリティが
厳しいところ。
「壁の中に誰かがいる」
思わせる、
ギミックが沢山しこまれた家。

そしてなんと言っても、
盲目の人の変態っぷり
には大爆笑である。
真顔で、
「娘を殺されたから、
お前の腹で創り上げてやるー」

と冷凍保存した精子を
スポイトですくって、
迫ってくる様子は
笑いをこらえるのに必死でした。

いやー先日観た「ブレア・ウィッチ」
に比べ5億倍面白かったです。

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