幸せなひとりぼっち(2015)
En man som heter Ove(2015)
監督:ハンネス・ホルム
出演:ロルフ・ラスゴード、
イーダ・エングボルetc
評価:70点
日本ではアニメ
「君の名は。
」が歴代2位の
大ヒットをしているが、
スウェーデンでは昨年
おじいさんスーサード
ムービーが、
あの「フォースの覚醒
」
を抜き大ヒット!
スウェーデン映画史上
歴代3位の興行収入を
獲得した。
そんな話題作
「幸せなひとりぼっち」
が今週末12/17(土)
ヒューマントラストシネマ渋谷
他にて後悔される。
ブンブンは試写会で
一足早く観てきたので
今日はその話をします。
「幸せなひとりぼっち」あらすじ
妻に先立たれ、42年も勤めた会社もクビになったおじいさんオーヴェ。
彼は頑固で冷たいことから、
住宅街の皆から嫌われており、
ひとりぼっち。
哀しみのあまり自殺を企てる
オーヴェだったが、
隣にイラン人とスウェーデン人の
夫婦が引っ越してきて、
自殺の邪魔されたことから
徐々に心を開いていく…
北欧大手会社が放つ静かな人間観察
本作はスウェーデン
映画ではあるが、
デンマークの老舗映画会社
ノーディスク製作の作品だ。
つまり、所謂東宝や松竹に
あたるところで製作された
作品なのだ。
所謂日本の大手映画会社が
作るお涙頂戴映画とは違い、
非常に静かに
オーヴェという男が
何故、頑固で冷たい
男になったかを紐解いていく。
まさに原題が
En man som heter Ove
(オーヴェという男)
というだけあって
重厚に描かれている。
主演の「ブルー・バレンタイン」
のように、奥さんとの
楽しかった日々と、
現在の絶望の日々を
交互に描いていき、
最初は誰が見ても
酷い男にしか思えない
オーヴェが段々と
人間味溢れる良い奴
だったことに気づかされ
シンパシーを抱く。
そして、現代パートでは
移民や同性愛者との
コミュニケーションを
通して、頑固でカチカチ氷
になってしまった心が
解ける様子が描かれる。
移民問題を抱えている
スウェーデンならではの
「移民とどう付き
合っていくか」という
考察も映画の中でされている。
でもコメディです
こうも聞くと、非常に
思い難解な映画に見えるかも
しれないが、
実はコメディです。
自殺しようにも、
毎回邪魔が入り
自殺ができなくなる
コミカルさ。
会社がボルボかサーブか
で付き合うか否かを決める
オーヴェの心の狭さ、
不器用さに試写会会場は
ブンブンを含め大爆笑でした。
昨年日本でもヒットした
「おみおくりの作法」が好きな
方は特に気に入ると思うので、
是非今週末劇場で
ウォッチしてみてください。
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