#13【業界研究】ベアリング業界~世界シェアNo1:ニッチで強い日本の部品メーカー~

業界研究:機械メーカーも細分化しよう!

皆さん、会社・業界研究は
進んでいますでしょうか?
なんとなく商社、旅行会社、メーカー
に入社と決めている方もいるでしょう。

商社なら総合商社、専門商社が、
旅行会社ならツアーを
企画運営するBtoC方面と
ビジネス旅行や大型企業イベント
を取り扱うBtoB方面の2種類がある。

同様に、メーカーも機械やおもちゃ、
酒など非常に広い領域を持つ業界である。

今回は、ブンブンが実際に
業界研究した「機械メーカー」、
それも「ベアリング業界」

ついてお話しします。

「部品」専門の会社に注目せよ!

機械メーカーと言うとどういったモノを
思い浮かべるだろうか?
多くの人は、パソコン、冷蔵庫、
自動車と答えるだろう。

確かに、正解だ。
そして、日本は技術大国と言われているので、
そういった家電や自動車は強かったりする。

しかしながら、近年アジアの勢いが増してきて、
低価格で日本と同様の製品を作れるように
なった。
もし、あなたが将来性を考えるのなら
こういった家電や自動車メーカーの未来は
芳しくないと取れる。

しかしながら、日本にはまだまだ
強い機械メーカーの業界がある。
それは…「部品」である。

アジアがまだ出来ないこと、
それは精密な部品を作ることだ。
それは中国製のものを見れば一目瞭然!
日本の職人魂が宿ったバネや
ベアリング、ネジ
といった部品は、
自動車だけでなく、航空機や、
医療器具等幅広いジャンルで使われる。

しかも「部品」のメリットとして、
例えば日本のパソコン業界が没落しても、
他の機械製品に部品を使ってもらうことで、
売り上げ被害の巻き添えを食らうことはないのだ。
また、海外の製品に対しても日本の
ハイクオリティな部品が使われる
こともあるので、汎用性がききます。

就職活動中、ブンブンは特に
「ベアリング」業界について
熱く研究していました。

ベアリングって?

ベアリングとは、タイヤのような
丸い輪っかの中に、いくつかの
玉を入れた軸受。
回転摩擦を軽減した状態で
モノを動かすことができるので、
ほとんどの「回転」動作がある
機械に組み込まれている部品である。

なんと、世界で最初に
開発したのは
レオナルド・ダ・ヴィンチだ!

ベアリング業界って?

意外かもしれないが、
日本のベアリング業界は
世界シェアで言うとNo1の
実力を持っています!

企業別シェアでみると
1位:SKF(スウェーデン)19%
2位:シェフラー(ドイツ)16%
3位:日本精工(日本)13%
4位:NTN(日本)11%
5位:ジェイテクト(日本)10%

と3位以下は日本は支配している
状況です。そして、
これらの有力日本ベアリング
業界共通の特徴が自動車
ベアリングに強い点である。

自動車には1台あたり、120個程度
使われており、他の機械製品よりも
ベアリングが使用されているため、
日本のベアリング業界は力を
入れています。

ただし、近年電気自動車の
誕生で、自動車に使われる
ベアリング使用数が減ってきているのを
受け、各社新しい道を模索しているの
問題点もあります。

それでは、主要な日本のベアリングメーカー
4社を見ていきましょう。

日本精工

1916年から存在するベアリング・メーカー。
来年、創業100周年を迎えることから、
最近電車の広告でよく見かけるであろう。

日本精工は、世界の車や家電メーカー
がこぞって使いたがる程ベアリングの
精密さにこだわっている会社です。

メリットとしては、
寡占業界と言われるベアリング
業界の中でトップを牛耳っていると
いっても過言ではないので、
安定性は抜群。
さらに、社員さんの話によると
給料も休日面でも大満足
できるとのこと。

ただし、デメリットとしては、
SKFやシェフラーと比べると
アフターフォローが弱い点。
また自動車に頼りっきりなので、
電気自動車の台頭でベアリングの
使用部品が減ることに対して
明確な舵取りができていない
点が挙げられる。

ちなみに、日本精工は
英語力を重要視しているので、
WEBテストの段階から
英語力を問われます。
TOEIC700ぐらいの力を
求められているので、
英語が苦手な方は
TOEICの勉強をしよう。

【2017/08/12更新】

最近ハンドスピナーと呼ばれる回転遊具が社会現象となっており、アメリカでは学生の2人に1人は持っていると言われている。ハンドスピナーはベアリングの精度がものを言うだけに、ついにNSKさんもハンドスピナー産業に参入しました。
※NSKマイクロプレシジョン社製 サターンスピナー / NSK micro precision SATURN SPINNER(17,280円)買う?

(日本精工公式サイト

)

NTN

日本シェアNo.2のメーカー。
日本精工同様、独立系なので
フレキシブルに事業を
広げている。
NTNは電気自動車事業に積極的に参加。
「Q’moⅡ」という電気自動車を開発
することで、電気自動車にしか使わない
ベアリング製品、部品作りを考えている。
その点、他者より一歩秀でている
最大のメリットと言えよう。

デメリットとしては、
長年日本精工を抜かせないということ。
グローバル展開にも力を入れているが、
やはり抜かせない事へのコンプレックスは
あるようです。

ちなみに、英語力は日本精工よりは
求められません。
グループディスカッションでは
ベアリング関係のお題
が出されるので
しっかり調べておくこと。

その後の一次面接は1対1です。
尚、NTNは連絡のタイミングで
あなたを獲りたいか否かが
よくわかる。
基本的に選考の次の日には、
次のステップへの案内が来きます。
しかし、サイレントの会社なので、
数日経っても合否の連絡が来なければ、
Game Overと思った方が良いです。
(NTN公式サイト

)

ジェイテクト

トヨタグループの自動車部品専門メーカー。
トヨタグループってこともあり
ブランド力は高いが、
良い意味でも悪い意味でも
トヨタ本体の業績に左右されるので
要注意。

実はベアリングよりも電動パワーステアリング
の方が強く、1988年に世界で初めて
電動パワーステアリングを発明して
現在もシェアNo.1を誇っている。

ちなみに、グループワークと面接は
超圧迫なので入念な対策が必要。
「何故トヨタではなく、うちにしたの?」
「他社の状況はどう?」
「あなたの好きな我が社の製品は何?」
「ベアリングは国内シェア3位だが、
何故うちを選んだの?」

と激しい質問が飛び交うので要注意だ。
(ジェイテクト公式ページ

)

ミネベア

ベアリング3強は皆自動車に
力を入れているからと、
別ベクトルで市場に入り込んでいる
企業がこのミネベアだ。

ミネベアはもちろん自動車用ベアリングを
作ってはいるが、主に医療機器、
航空機などに使われる極小ベアリング
注力していることで有名だ。
ミニチュアボールベアリングの世界シェアは
60%を超える。

また、ベアリングだけではなく、
他の製品にも力を入れており、
液晶用ライティングデバイスは
世界シェア70%、
ハードディスクに使われる
ピポットアッセンブリはも
同様の70%シェアを誇っている。

また2017年4月より
ミツミ電機
と経営統合
することからさらなる躍進
が見込める企業だ。

ただ、デメリットとしては
扱う製品の大きさが小さいので、
商品単価が低いところが
同業他社と比べ痛いところである。
(ミネベア公式サイト

)

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2 件のコメント

  • ベアリングを使ったヒットするだろうと思う商品を思いついたのですが、どうすればいいでしょうか?
    まずは、特許の方を取る方が先ですか?

    • ビジネスのことはよくわからないのですが、間違いなく言えるのは、就活の時に易々とその企画を教えないことですね。

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