任侠ヘルパー(2012)
監督:西谷弘
出演:草彅剛、安田成美、夏帆etc
評価:40点
SMAP解散で草彅剛の
芸能人生命が脅かされている
と密かにささやかれている。
ということなので、
今回は草彅剛が高倉健を
意識しているのではと
思われる作品「任侠ヘルパー」
を紹介するぞ~
「任侠ヘルパー」あらすじ
ムショから出所したチンピラは、やくざ直営の介護施設の
運営を任される。
その介護施設は、
入居者から年金をピンハネ
して稼いでいる施設だ。
あまりの凄惨な現状を
観たチンピラは介護施設を
改革しようとするが…
草彅剛、高倉健になる
本作は、やくざ×介護という
異色作なのだが、
それだけではなく
高倉健の人情味溢れる
やくざ映画になっているのが
特徴的だ。
なので、草彅剛は高倉健を
非常に意識した演技をしている。
(実際に、同時期に「あなたへ」で
彼は高倉健と会っている)
冒頭、コンビニ強盗を暴力で
撃退するシーンは、
普段のバラエティ番組では
想像できないぐらい殺気を帯びている。
と同時に、哀愁も背負っている。
もちろん、濡れ場も頑張っていますよ。
高倉健顔で、女の股ぐらを
探ります。
…ただ…高倉健って
どんな映画も常に、
暗い過去を背負っている
演技をしているじゃないですか!
それがクサポン…薄いんだよね~
顔芸もワンパターンなので、
もうちょっと修行が必要だなと感じました。
実はMr.顔芸・香川照之の災難映画
本作は、クサポン目線で物語は
進むが、実は真の主役は
議員役の香川照之だ。
父親の影響を受けて議員になった
彼は一生懸命・介護現場を変えようとする。
しかし、父親がやくざと癒着していたことが
わかる。やくざと手を切ろうとすると、
やくざが邪魔をしかけて、
新事業も立ちゆかなくなる。
そんな中、議員自ら顧客の元へ
営業に行き問題解決を図ろうとする
ところに熱くなる。
貧困ビジネス問題
本作は、貧困ビジネスを題材としているのだが、本ブログで
以前紹介した「蜃気楼の舟
」と
比べると切り込みが甘いなと感じた。
クサポンが介護施設を
リニューアルしたら、
介護患者が元気になりましたよ…
って短絡的過ぎじゃないかな~
また地の底の介護施設って設定なのに、
それこそ相模原の虐殺事件の
施設のような扱いが難しい患者が
いてもおかしくないのだが、
基本的には介護難易度中堅の
患者しかいない。
それに、クサポンの介護力で
いとも簡単に介護施設が
立ち直るのは現実問題
難しいんじゃないかな~
「蜃気楼の舟」は、
貧困ビジネスの改善の難しさに
特化して徹底的に地の底を
描いていた。
「任侠ヘルパー」もせめて、
クサポンが苦労するシーンに
重点を置いて演出してほしかったなー
と感じました。
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