真田十勇士(2016)
監督:堤幸彦
出演:中村勘九郎、松坂桃李、
大島優子、松平健、大竹しのぶ
評価:40点
巷では、NHK大河ドラマ
「真田丸」が人気ではあるが、
なんと、堤幸彦監督も
真田信繁(幸村)に目を付けていた!
今回、知り合いから試写会に
誘われたので潜入してみたぞ!
「真田十勇士」あらすじ
マキノノゾミ脚本の舞台劇を映画化!徳川家を追い詰めた男、
真田信繁(幸村)は実は腰抜けだった。
ある日、チンピラに自分を
殺してもらおうとしたら、
そのチンピラ・佐助から
提案!
仲間を集めて、幸村を英雄にすることだった。
かくして、ノリで集められた
10人のならず者真田十勇士は
天下統一を狙う
徳川家と決闘の準備を
始めるのだった…
ストーリーが事務的なんだが…
本作は2時間15分と邦画にしては
超大作時間となっている。
てっきり、10人ものキャラクターを
しっかり魅せてくれるのかなと
思いきや…落胆させられる作品でした。
あまりにもキャラクターは、
お飾りというか事務的に
「そういうものなんです!」
と言わんばかり、観客
置いてけぼりな内容となっている。
主役の佐助は、
ワンピースで言うルフィーみたいな
強くてバカが売りなキャラクター。
しかし、ルフィーは仲間のピンチや
悪を前にすると、正義感溢れる
男になり、熱いトークをする。
このギャップが人々を虜にする。
しかし、「真田十勇士」の佐助は
常にバカキャラなのだ。
十勇士ないで、分裂しそうな
状況になっても、
「嘘ってことにしようぜ」
と言う。真顔で言えば
重みが出て、説得力のあるものを、
ヘラヘラしながら言うので、
「こいつ舐めていやがる」感が
強まってしまう。
また、真田十勇士を邪魔する
刺客が多数登場するのだが、
それも、「ここで登場するのでハイ!」、
「尺的にもう引っ込めなきゃね」と
言わんばかりの出落ち。
キャラクターが何故、
十勇士を狙うのか、
敵なりの哲学というものを
一切魅せずに回転寿司のように
みせて終わらせている。
こういった描写が、
最初から最後まで続いているので、
結局真田十勇士の武勇伝が
すべて茶番に見えてしまっている。
アクションだけ凄くて、
中身がない様子は、
まるで、ローランド・エメリッヒ
そのものでした。
堤幸彦監督は当たり外れが大きいが、
今回は「20世紀少年」パターンでしたよ。
でも、最初とアクションシーンは凄い
ただし、決してつまらなかった訳ではない。
まず冒頭5分度肝を抜かれます。
これについては劇場で観て驚いて欲しいので、
割愛するが、アクションシーンは
見応えあります。
確かに、エメリッヒ風映画なので、
キャラクター同士が協力プレイする
アクションは皆無だ。
しかしながら、中村勘九郎が
火だるまになりながら、
ボロボロになりながらも
敵を蹴散らすところ。
突貫で作られた要塞・
真田丸での攻防は
圧倒されるものがありました。
9/22(木)より全国公開です!
P.S.ユーミンの「残火」はええよ
主題歌をユーミンこと松任谷由実が歌っているのだが、この「残火」
ってのが、なかなか聴かせるんだよね~
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