悪魔のかつら屋(1967)
THE GRUESOME TWOSOME(1967)
監督:ハーシェル・ゴードン・ルイス
出演:エリサベス・デイヴィス,
クリス・マーテルetc
評価:10点
ドライブインシアター向けの
低俗ホラー、コメディを多数生み出した
ハーシェル・ゴードン・ルイスの
作品をTSUTAYA渋谷店で借りてきた。
その名も「悪魔のかつら屋」。
タイトルだけで、ストーリーが
分かってしまう。
そして、ホントウに
その通りの作品だったのだが、
ブンブンを驚かせることが
あった…それは…
「悪魔のかつら屋」あらすじ
殺人事件が多発する町を舞台に、頭の悪そうな女の子が犯人捜し。
怪しい「かつら屋」に行ってみたら、
オーナーの婆ちゃんが障がい者の
息子に、頭皮狩りをやらせていた(わぁびっくり!)
尺稼ぎが酷い
この手の低予算映画にありがちなのは、
メーキャップに金も時間もかけられない
ので、やたらと焦らす演出が多いことだ。
それこそ、スティーブ・マックイーン
の「人喰いアメーバの恐怖」も
ほとんどアメーバは出てこない。
でも、マックイーンや周りの
モブキャラの焦り具合が
きちんと描かれているから
後半盛り上がりを見せてくる。
じゃん!冒頭10分、ヘアスタイリスト用
マネキンがまどろっこしい口調で
駄話をするホントウにどうでも
いいシーンから始まります。
そうか、回想シーンから入るパターン。
森鴎外の「舞姫」パターンね!
と思って観ていると、
後半の見所の使い回し映像が
流れる。ってか、ほとんど
ネタバレなんですけど、
なんか新展開あるの?
と思って観ても、
全くもって冒頭の
映像以上の発見が
後半の見せ場にない。
つまり、冒頭15分で
この映画は終わっている。
予告編ですら、
ネタバレしないように、
でも観客の興味を
惹きつけるよう
日夜頑張っているのに、
なんだコレ?となってしまう。
そして、ベタ過ぎる
お馬鹿なリア充カップルが
登場!よし、リア充爆発しろ!
と期待をしても、
全くもって応えてくれない。
もはや映画として
失格過ぎる作品なのだが。。。
嫌いにはなれない。
全体に立ちこめる、
哀愁というか
「こんなの作ってすみません」感
が好きだったりする。
たまにはコンなZ級映画もいいかな~
限りある人生を無駄にしたい方は
是非TSUTAYA渋谷店で借りてみよう!
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