ドライヴ(2011)
DRIVE(2011)
監督:ニコラス・ウィンディング・レフン
出演:ライアン・ゴズリング、
キャリー・マリガンetc
評価:85点
この前のカンヌ国際映画祭で
ゲテモノ映画「THE NEON DEMON」。
この作品の監督、
ニコラス・ウィンディング・レフン
が奇跡的にアート且つ大衆向きの
作品を作りカンヌで監督賞を
獲ったことがある。
それが今回紹介する
「ドライヴ」である。
「ドライヴ」あらすじ
昼間はスタントマン、夜は逃がし屋を
している男が、
アパートに住む女性に
惚れたことから、
壮絶なギャング抗争に
巻き込まれる。
ビンビン!
本作は、1980年代頃の
エレクトロな音楽と
美しい暴力シーンの
数々に圧倒される作品だ。
元々、1978年の
「ザ・ドライバー」の
リメイクとして
企画されていたのだが、
デンマークのバイオレンス映画
作家ニコラス・ウィンディング・レフンに
お願いしたところ、
こうも奇っ怪な作品になってしまったのだ!
行間が広すぎるのだw
まず
主人公が寡黙すぎて、
何を考えているのか
よくわからない。
アパートの女性に一目惚れ
しているらしいが、
急に回想シーンになり、
「えっつこんなに親密な
関係だったの?」と
驚かされるシーンが
出てくるのだ。
また、アクションシーンも
通常あり得ないところから
撮影されている。
例えば、エレベーターでの
暴力シーン。
明らかにエレベーターの
外側から撮影している
ような、エレベーターに壁が
ないんじゃないのと思ってしまう
角度から撮影されているのだ!
こんなにアヴァンギャルドなのに…
格好いい!面白い!娯楽大作なのだ!
曲が凄い!
当ブログを始めて
初期の頃、
「ドライヴ」のサントラ
が
凄いという話をしました。
80年代のエレクトロ・サウンドを
意識した旋律が
ビンビン!ブンブンの心を
揺さぶる。
そして、何よりも
College & Electric Youth
の「A REAL HERO」が
美しい!泣けてきます。
キャリー・マリガン扮する
ご近所さんを乗せて
最後の平穏を楽しむシーン
なんか何回観ても号泣ものです。
)
また、エレベーターのシーンで
かかる感動的な音楽は
「ヤコペッティの残酷大陸」の
サントラでもある「My Love」から
引用されています。
壮絶過ぎる!バイオレントな描写
まるで「オールド・ボーイ」
さながらの、ハンマーを
敵に突きつけるシーン。
ギャング同士の喧嘩の
シーン。血みどろで壮絶です。
レフン監督は、ホドロフスキー
を
愛しており、彼の作風である
シュールな暴力描写を
本作でも踏襲、意識している
ことがうかがえます。
ということで、
ブンブン2度目も大満足な
作品でした(*^_^*)
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