俳優 亀岡拓次(2016)
監督:横浜聡子
出演:安田顕、麻生久美子、染谷将太etc
評価:85点
「ウルトラミラクルラブストーリー」
で映画オタクの間で話題となった
横浜聡子監督が実に8年ぶりに
作った長編映画。
「TEAM NACS」の安田顕に
注目し、沢山映画や
ドラマに出演しているのだが
作品名が思い出せない脇役の
哀愁をユーモラスに描いた作品で
昨年の東京国際映画祭の
時から評判高かったので、
ヒューマントラストシネマ渋谷
にて観てきました。
水曜日1100円デーの時に
観たので満席でしたぞい!
「俳優 亀岡拓次」あらすじ
ホームレス、やくざに脅される旅館の館主等様々なテレビやドラマの脇役ばかり
演じている二枚目俳優・亀岡拓次。
新しい自分を磨くために、最近では
舞台に挑戦したり、バーでの撮影は
本物のお酒を飲んだりして頑張っているが
うだつが上がらない。
そんなある日。ふらっとロケ先で立ち寄った
居酒屋の女将に恋をし…
横浜監督製アキ・カウリスマキ映画
本作は、映画好き、特に
アキ・カウリスマキ映画のような
特にこれといった事件が起こらず
ゆる~くギャグを入れてくる
作品が好きな人にオススメ。
↓亀岡拓次が「過去のない男」の主人公に似てるw
なんたって、本作…
亀岡拓次が成長する訳でもなく、
淡々と次々と迫ってくる
理不尽な仕事をだるーく
こなしていくだけの作品なのだ。
しかし、激しいユーモアで
2時間飽きることがない。
例えば、この作品に
登場する映画はすべて架空の
ものである。
ある俳優仲間が
「この前、『ドングリマンチョ』って
映画を観たんだよ。
面白かったよ」
と内容を語るシーンがあり、
その内容が、
「夫婦が金儲けのためにドングリを
集めるのだが、次第に集めるのに
夢中になり家がドングリまみれになって
最後は家が破裂する話だよ」…って
めっちゃ観たくなるわ!
こんな創作映画が多数登場し、
インスピレーション刺激
されまくりですw
そんなぶっ飛んだ状態でも、
淡々と仕事をこなす
亀岡拓次が格好良く見えてくる。
麻生久美子がかわいい
「ウルトラミラクルラブストーリー」
の時もそうだったが、
とにかく麻生久美子がかわいい♡
あんなかわいい女性が居酒屋を
切り盛りし、杯を交わしてくれる。
ご当地寒天をサービスしてくれたら
誰だって惚れてしまう。
(焦る亀岡拓次の受け答えが
これまた秀逸である)
横浜監督はカノジョの使い方が
上手いなーと感心するあまりである。
個人的には
「ウルトラミラクルラブストーリー」
のカノジョを超えた可愛さでした♡
ところで安田顕って?
今回亀岡拓次を演じた安田顕って
役者さん「映画 ビリギャル
」
や「龍三と七人の子分たち
」、
「HK 変態仮面」等結構
有名な作品に出演されている
のだが…う~ん思い出せねぇ!
ただ、本作の彼の演技は
映像から負のオーラが漂ってくる
ほど秀逸であった。
昨年は渋川清彦、
今年は安田顕を意識して
作品を観ていくとしよう。
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