“Ç”「オデッセイ」デヴィッド・ボウイやアバ流れる王道SFミュージカル!

オデッセイ(2015)
The Martian(2015)

監督:リドリー・スコット
出演:マット・デイモン、
ジェシカ・チャスティンetc

評価:85点

「エイリアン」や「ブレードランナー」
「プロメテウス」

SFを得意とするリドリー・スコット
が覚醒したらしい。
アンディ・ウィアーの「火星の人」
映画化!火星に取り残された宇宙飛行士
のサバイバルを描いたらしいが、
映画評論家・町山智浩によると
どうもおかしいらしい。
シリアスな話に見えるのに笑えるとのこと。
実際、ゴールデン・グローブ賞では
コメディ・ミュージカル映画部門
作品賞
を受賞している。

しかも、主演のマット・デイモンに
よると本作はミュージカルだとのこと。
そんな異色作「オデッセイ」を
TOHOシネマズ新宿IMAX 3Dで観てきたぞ~

「オデッセイ」あらすじ

「インター・ステラー」の前日談かな?
と思う程、またもやマット・デイモンガ
星に取り残されます。

火星での事故で吹き飛ばされ、
誰もが「死んだな!」と思われた
宇宙飛行士マーク・ワトニーは
生きていた!
自力で地球と通信をとり、生存を伝えるが、
次の宇宙船が火星にたどり着くのは4年。
水なし、空気ほとんどなし、わずかな
食料で果たしてマークは生存できるのか…?

王道のSF超大作

本作はSFなのにディスコ音楽が流れる
ところ以外、王道ド直球のSF超大作である。
近年、奇をてらった設定を
いかに生み出すかが監督としての
技量が問われる時代に、
ひねりをほとんど使わずに
正統派でリドリー・スコットは攻めた。

火星に取り残された男、
彼を置いていったミッション・クルー、
そして地球側という3つの
視点。一見すると乱雑になって、
見にくい作品になりそうなところを、
リドリー・スコットは長年の
経験を活かし、定期的な修羅場の
導入巧みなギャグ捌きと
ディスコ音楽を交え描き分ける。

だから、ハッピー・エンドって
わかっているのだが、
「次はどうなるの?」
身を乗り出して見てしまう。

地球とどうやって連絡を取るのか?
どうやって食料を増やすのか?
次々と困難がやってきて、
時に斬新だが、納得のアイデアで
切り抜けていくところ、
マーク・ワトニーの強靱な
精神力に魂揺れ動かされ、
2時間半があっという間に過ぎました。

映画オタクを8年も続けていると、
ヴィジュアル重視の高級フレンチ
料理のようなユニークな作品
ばかり追い求めがちになるが、
本作はお袋のカレーライスの
ような懐かしさを徹底追求した
作品なので大満足でしたぞ!

ディスコ音楽に注目

本作は、コメディ・ミュージカルである。
というのも、主人公の心情を
ディスコ音楽の歌詞が担っているのだ。
例えば、ワトニーが火星探査車の
車内を暖かくしようとしている
シーンにドナ・サマーの
「Hot Stuff」
が流れる。

熱い愛をちょうだい♡
って内容の曲なのだが、
これが妙にストーリーと
リンクしている。

日本では残念ながら、権利の関係で
数曲しか和訳が字幕表示されないので
映画マニアは音楽を
チェックして観てみてはどうでしょう?
さりげなく、デヴィッド・ボウイの
「Starman」
なんか流れていたりするぞ!

使用楽曲リスト

(「オデッセイ」サントラ聴く?

)
1.Turn The Beat Around

(ヴィッキー・スー・ロビンソン)
2.Hot Stuff

(ドナ・サマー)
3.Hues Corporation

(ロック・ザ・ボート)
4.Don’t Leave Me This

(テルマ・ヒューストン)
5.Starman

(デヴィッド・ボウイ)
6.Waterloo

(アバ)
7.Love train

(オージェイズ)
8.I will survive

(グロリア・ガイノール)

日本の「オデッセイ」
「テラフォーマーズ」4/29(金)公開!

日本でも火星に取り残された人の
サバイバル映画「テラフォーマーズ」が
三池崇史監督で作られました。
日本公開は4/29(金)。
果たして、コイツを超えられるかな?

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