“Ç”「ピンク・フラミンゴ」ジョン・ウォーターズ絶賛、サイケな映画「THE FORBIDDEN ROOM」

THE FORBIDDEN ROOM(2015)

the forbidden room

監督:エヴァン・ジョンソン、ガイ・マディン
出演:マシュー・アマルリック、ウド・キアetc

評価:70点

「鬼才」と聞くと「ラース・フォン・トリアーでしょ~園子温でしょ~」と思うかも知れない。しかし、カナダのジョン・マディンはあまたいる鬼才の中でもトップクラスにぶっ飛んでいます。日本での知名度は低いってかDVDかもろくにされておらず、ブンブンも本作で知りました。

彼の作品はひと言で言うならば、「古典映画を走馬燈のように繋げるアングラ映画」である。どっかで観たような、でも観たことがない。ストーリーもあってないような…
非常に難解ってかDont’t think Feelと映画自体が観客に訴えているようだ。さて、今回観た「THE FORBIDDEN ROOM(禁じられた部屋)」は
ガイ・マディンの集大成だ!
まあ、映画オタク歴ブンブンでも正直に言おう。WA・KA・RA・N☆ぶっとび過ぎていてついて行けません。冒頭から半裸の男の人が出てきて、「ロッキー・ホラー・ショー」のようにナレーションを繰り出す。タランティーノとロドリゲスがC級映画に愛を捧げた「グラインドハウス」以上にフィルム感全開、C級どころじゃない、どっかの国の発掘されたヤバいものを観ている感じに。

そして突如舞台は、潜水艦の中へ…ひどくおびえている男達が扉を開けようかどうか悩んでいる。そして扉に手をかざすと、走馬燈の様に雪山、火山、エロティックな
女達が次々と断片的に繰り出されていく…気がついた時には、もう何が起きているのか分からない。なんだけれど、観ているうちに高揚感が身体を包み込む。観終わった後はもう放心状態である。なんか、昔観た数々の映画が走馬燈のように流れていくようでどこか懐かしく、涙腺すら潤む。

こんなビザールな作品なのに、海外の有力映画レビューサイトロッテントマトで驚異の94%支持。それは恐らく、この作品のドラッグ作用によるものだろう。映画としては、評価しがたいのだが、一生に一度観て損はしない貴重な映画体験を送れました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です