ぼくの桃色の夢
監督:ハオ・ジエ
出演:バオ・ベイアル、スン・イー
評価:75点
あらすじ
1980年代の中国で繰り広げられる青春ラブストーリー。全寮制の学校である美少女に
一目惚れした少年の淡く切ない愛を
コミカルに描いた作品だ。
…と書くとよくある青春ものに
感じるじゃん。
でも!確かにだよ、確かに
青春ものではあるが、
ストーリー展開が予測不能の
ジェットコースターだ。
てっきり、中学時代の短い恋の話かと
思いきや8年とチョー長いスパンの
恋物語であり、純粋な少年が
キモい童貞男になる過程まで描かれていく。
そして、後半の展開を観て!
あ~監督の半生なんだな~
と思わせられる。
そりゃ型にはまった話じゃないな…
っておい!ぶっ飛びすぎやろw
少年が、高校にあがって超きもい
男に変身したり、
大学に上がってもヒロインの
ことを忘れられず、
あるものを作ろうとする。
はちゃめちゃだがそれが良い!我的正春期
日本公開はできるか微妙な、
映画祭でしか味わえないような珍品。
少し冗長で、演出も荒ぶっている。
そして中身は二転三転はするが結局
ベタなストーリー、ヒロインも主人公も
決してイケメン、美女には見えない、
いろいろ言いたいことはあるのだけれど、
監督の魂がこの1本に凝縮されている
から許せてしまうとにかく面白い。
1980年代、劣悪な環境
(ドラえもんかと思うほど、
山積みになった教科書を
総て暗記しまくる、
校門の前のチンピラに喝上げされても
先生は全く助けてくれない様子等
これが学校か?とビビる
描写のオンパレードである)で地獄のような
勉強をさせられ、チンピラや
先生に邪魔されながらも
一途な心を忘れず、
大学生になっても彼女を
追い求める彼。
「ぼくの桃色の夢」という
ショボいタイトルではあるが、
その真っ直ぐな心には
胸を打たれること間違いなし!
ラスト、20分は涙腺ゆるみました。
Q&Aまで観たかったんだけれども
ただ、夜の上映だったので電車の終電
の関係で断念せざるえなかったm(_ _)m
くぅ~無念
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