第68回カンヌ映画祭は新人がかっさらう回
朝4時からパソコンの生中継映像の授賞式を観てびっくり!
ここまで、有名監督を新人が蹴散らす回は珍しいぞ!
カンヌ映画祭恒例の巨匠が受賞する伝統を
破壊してきます。
もちろん、パルム・ドールはある程度有名な監督が
受賞するが、「ある視点部門」出身のマイケル・フランコ、
ヨルゴス・ランティモス監督が他の賞をかっさらう。
またハンガリーからの刺客が
グランプリを受賞したぞ!!
残念ながら日本勢は昨日「ある視点」で
黒沢清が監督賞を受賞したのみで、
「海街diary」は受賞ならず。
渡辺謙も妻夫木聡も男優賞受賞ならずでしたm(_ _)m
もくじ
パルム・ドール
Dheepan(ジャック・オーディアール監督)
「預言者」でカンヌ映画祭グランプリを獲った
ジャック・オーディアールが遂にパルムドール!
パリ郊外に亡命したタミル人の壮絶な日々を描いた
作品。以前カンヌ映画祭監督賞を受賞した「憎しみ」
に通じそうな作品で、リアルな移民問題を
描写したことがパルムドールを受賞した要因かな?
ブンブン、激推しのソレンティーノ監督作「YOUTH」は
残念ながら無冠なり…ぐすんm(_ _)m
グランプリ
Saul Fia(Laszlo NEMES監督)
Laszlo NEMES初長編作品にしていきなり
グランプリを受賞!すんげ~!!!
アウシュヴィッツでユダヤ人殺戮補助を
している男が、自分の息子と思われる
死体を発見したことから大計画を立てる
作品。予告編を観るとリアルな戦争描写
で演出されている。最近注目のハンガリー映画
ですがまさに快挙ですな(*^_^*)
監督賞
ホウ・シャオシェン(黒衣の刺客)
妻夫木聡が出演している、ホウ・シャオシェン映画が
監督賞を受賞。これはチョー納得だ。
なんたって、キン・フーの「侠女」を
意識した美しいカメラワーク。
戦闘シーンがめちゃくちゃ美しいのだ!
しかも予告編を観る限り、
ジャンプコミックかと思う展開の「侠女」に
アート要素を付け加えているようなので
カンヌ好きそうなテイストだ。
お見事。
日本公開は秋とのこと。楽しみじゃの~
脚本賞
マイケル・フランコ監督(CHRONIC)
今回のカンヌ映画祭は新人や新鋭に
優しい回。映画祭の本来の意味を
取り戻していて面白い。
脚本賞を受賞したのは「父の秘密」
で「ある視点部門」グランプリを受賞した
マイケル・フランコ監督新作「CHRONIC」。
介護員と患者の関係を描いたヒューマンドラマで
「父の秘密」とは違った側面を魅せてくれそうです。
男優賞
ヴァンサン・ランドン(LA LOI DU MARCHE)
失業中のおじさんが、新しい職を見つけたのだが
ブラック企業で困る。また失業ライフに戻るのか
否かを描いた社会派ドラマ。
カンヌ映画祭は昨年の「サンドラの週末」
のようにちゃんと考えさせられる話も
コンペに出されます。
フランスも結構失業問題が重傷な国だけに
この作品の問いかけは重くのしかかったことでしょう。
女優賞
ルーニー・マーラー(CAROL)
エマニュエル・ルベコ(Mon Roi)
女優賞は二人が同時受賞!
評判高いトッド・ヘインズの「CAROL」からは、
「ドラゴン・タトゥーの女」でお馴染みの
ルーニー・マーラーが受賞。
ケイト・ブランシェットじゃないんですな~
もう一つはマイウェン監督作「Mon Roi」から
エマニュエル・ルベコが受賞。
映画祭評判悪かった気がするが、気のせいか。
スキー場で怪我した女性が愛する人との
辛い思い出を回想するという話。
他の作品に比べインパクトがないのだが、
受賞。凄いなり!
審査員賞
THE LOBSTER(ヨルゴス・ランティモス監督)
いえーい!
「籠の中の乙女」のヨルゴス監督による
ゲテモノ映画THE LOBSTERが受賞!
制限期間内に愛する人を見つけなきゃ
動物に変えられてしまうという斬新な
アイデア!これで、来年新宿武蔵野館
あたりで公開されるであろう。
「ある視点部門」を制し、
「コンペティション」も制した
ヨルゴス!行け行けである。
カメラドール
LA TIERRA Y SOMBRA(César Augusto Acevedo監督)
名誉パルムドール
アニエス・ヴァルダ監督
ある視点部門
ある視点部門賞
HRUTAR
監督:Grimur HAKONARSON
ある羊を救うため、
奮闘する老兄弟を描いたアイスランド映画。
審査員賞
ZVIZDAN
3つの時代の愛物語。
クロアチア、スロベニア、セルビア
という珍しい国の映画。
カンヌ公式サイトのあらすじ欄には
あっさりとしか記述されてないのだが、
予告編を観ると面白そうだ。
監督賞
黒沢清(岸辺の旅)
日本人で唯一「ある視点」部門を
しかも「トウキョウソナタ」以来
二度目となる受賞だ。
今回は湯本香樹実の同名小説を
映画化し監督賞を仕留めた。
UN CERTAIN TALENT PRIZE(ある視点有能賞)
COMOARA
監督:Corneliu PORUMBOIU
息子と宝探しに行く話だが、
どうも様子がおかしい。
不思議なダークファンタジー。
ゲテモノ臭漂い面白そうだ。
Promizing Future Prize Ex-aequo
NAHID
監督:Ida PANAHANDEH
イラン映画界に期待の新人。
しかも女性監督が君臨。
イラン映画界に女性の目線が入りました。
MASAAN
監督:Neeraj GHAYWAN
同時受賞でインドのオムニバス
映画が受賞。
近年、インドも本格的に輸出用映画を
作り始めてきたのかダンスのない
インド映画が生産されている。
恐らく、コレはダンスがないインド映画かな?
受賞作品予告編/ティーザー
・岸辺の旅
3つの時代の愛物語。
クロアチア、スロベニア、セルビア
という珍しい国の映画。
カンヌ公式サイトのあらすじ欄には
あっさりとしか記述されてないのだが、
予告編を観ると面白そうだ。
日本人で唯一「ある視点」部門を
しかも「トウキョウソナタ」以来
二度目となる受賞だ。
今回は湯本香樹実の同名小説を
映画化し監督賞を仕留めた。
監督:Corneliu PORUMBOIU
息子と宝探しに行く話だが、
どうも様子がおかしい。
不思議なダークファンタジー。
ゲテモノ臭漂い面白そうだ。
監督:Ida PANAHANDEH
イラン映画界に期待の新人。
しかも女性監督が君臨。
イラン映画界に女性の目線が入りました。
監督:Neeraj GHAYWAN
同時受賞でインドのオムニバス
映画が受賞。
近年、インドも本格的に輸出用映画を
作り始めてきたのかダンスのない
インド映画が生産されている。
恐らく、コレはダンスがないインド映画かな?
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