“Ç”ブンブンのオールタイムベスト映画「MOMMY/マミー」ドラン最高傑作!

新宿武蔵野館で「MOMMY/マミー」を観る

mommy/マミー

19歳にしてカンヌを制した天才グザヴィエ・ドラン
彼がゴダールと共にカンヌ映画祭審査員特別賞を
受賞した期待の作品「MOMMY/マミー」を観てきました。

実は、ブンブンはフランス留学時代に一度観ているのだが、
結構難解な単語、そしてカナディアンフレンチの
独特の訛りで理解できなかったところがあった為
リトライだ!

全席指定になった武蔵野館

新宿武蔵野館

新宿武蔵野館

ブンブンが昔、映画館でバイトしていた頃、
よくお客さんから新宿武蔵野館が自由席なのは
何故かという苦情を受けた…
あの、ここ違う映画観なんすっけどw

そんな新宿武蔵野館が、いつの間にか
インターネット発券機を導入。
全席指定席になっていましたw

ブンブンは個人的に、
あそこは自由席で風格あったからチョット寂しい。
「ムカデ人間2」を18歳になったばかりのブンブンは
ドキドキしながら立ち見した思い出のある映画館の
文化がなくなってしまいました…

MOMMY/マミー

mommy/マミー

監督:グザヴィエ・ドラン
出演:アンヌ・ドルヴァル、スザンヌ・クレマン、
アントワン=オリヴィエ・ピロンetc

映画作りもそうだが、創作において自分の知っていることを
超えて作ろうとするとボロが出てくる。
論文やレポートでも、自分の調べもしてないことを
書くと後々ボロが出てくるからやめた方が良い。

ただ、自分の知っている範囲での表現を極限まで
極めると本作や、現在話題の「セッション」のような
怪物ができあがるのだ!

今回の「MOMMY/マミー」は、
グザヴィエ・ドランが19歳の時に作り上げた
「マイ・マザー」を自分の習得した新しい技で
見事にリメイクして魅せた傑作と言えよう。

あらすじ

障害者を保護者が貧困や自分の精神ストレスで
養育困難となった場合に、法的手続きをすっとばして
施設に送り込める法律がある時代のカナダ
のあるシングルマザーの物語。

ADHDを煩っている少年スティーヴは矯正施設から
母親の元に帰ってくる。
母親は、仕事をクビになり掃除婦としてギリギリの
生活を送っている。

スティーヴの教育にも頭が回らず精神衰弱ギリギリの
彼女の前に、吃音の元教師が現れ、
救いを求める…

「マイ・マザー」の母親目線

「マイ・マザー」では、少年目線で
「おかんのセンスだっせー」とか言う
思春期の反発を描いていた。
しかも、タイトルを「J’ai tué MA MÈRE(オレは母を殺した)」
とする程尖っていた。

実際にパンフレットでも、
母に対する反抗で撮ったと書いてある。

しかし、あれから5年。
ドラン監督は丸くなったのか、
母親側目線で似た話「MOMMY/マミー」を撮った。

ださくて、勝手なお母さんだが、
実は息子のためを思って子育てしている。
ダメなりにあれこれ頑張っていることに
ドランは気づいたのだ。

そんな背景がある故にか、
インスタグラムみたいな1:1の画面比
が突如通常サイズに切り替わるシーンの
母の温もり感じるショットに泣けてくるのだ。

ブンブンも幼少期に、
周りにスティーヴみたいな迷惑な奴がいて、
虐められたりもして、
「親、どうなってるんだ?」と憤りを
隠せなかったが、
コレを観ると「ごめん」と謝りたくなる。

まさに、自分が大人になったときに
後ろを振り返り、自分の愚かさに気づかされる
作品と言えよう。

パンフ買いました

mommy/マミー

「インヒアレント・ヴァイス」のパンフと言い、
最近かっちょええパンフが増えていて購入するか
否かで悩む。

だが、この表紙と観終わった後の爽快感で
絶対買わなきゃ後悔すると思い買いました1000円!

フォトブックになっているから高いのかと思いきや、
かなりインタビュー量が多い。
しかも、「マイ・マザー」を配給した人の
インタビューまであるから読み応え十分。

ふむふむ、どうやら画面比1:1の技法は、
フランスのロックバンド、アンドシーヌ
「College Boy(2013)」のPV撮影で習得した
技とのこと。
(PVはココ

から。
ただし、かなり過激な描写があるので要注意)

いやーもう、ブンブンのオールタイムベストに
選ぶぐらい良かった(*^_^*)
特に映画館という爆音が体験できる場所じゃなければ
感動が半減するような作品なので、
多くの人に観てもらいたいな~
「MOMMY/マミー」予告編

「MOMMY/マミー」サントラ

P.S.新宿武蔵野館には、
「MOMMY/マミー」のティーザーが
沢山、そして写真スポットが
ありました。
スケボーの上に乗って写真撮りたいのは
山々ですが、ぼっちにはできませんでしたm(_ _)m
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