“Ç”東京国際映画祭に先越されたw「ワイルド・ライフ」

「ワイルド・ライフ」
原題:VIE SAUVAGE
監督:セドリック・カーン
出演:マチュー・カソヴィッツ,
セリーヌ・サレットetc

東京国際映画祭も今日で
終わりですねー

今年もマニアを揺さぶる
作品が多く、フランスから
指をくわえて見る日々を過ごして
いたが、10/29からアンジェでも
「ワイルド・ライフ」と
「十字架の道行き」が公開!

早速、「ワイルド・ライフ」
を調査してきた。
主演のマチュー・カソヴィッツ
といえば、今年観た「憎しみ」
の監督ってイメージが
強いのだが、役者でもあります。

あのアメリに振り回される男
を演じた人です。

今年は彼にとって役者年らしく、
この作品以外にも成りすまし
サスペンス「Un illustre inconnu」
にも出演しています。

さてそんな今作、
いきなりビックリ描写から
始まる。

東京国際映画祭のあらすじ
読んだ限りだと、
ノマド生活で子どもを学校に
通わせない夫と、そんな生活から
脱却したい妻の戦いを描いた
実話サスペンスってイメージ
なんだけれど、
過程がなさすぎて衝撃を受けた。

冒頭から一般的なこの手の物語
で言う中盤をやってしまっている。
そう、夫婦の気持ちのズレ描写が
ないのだ。

なるほど、子どもから
したら、こんな複雑な事情
分からないよねーって感覚
を観客に体験させる作戦かw

いきなり父、母の誘拐合戦
が始まり、中盤からは
父側についた子どもの
様子が映し出される。

妻が警察に誘拐届け出したので、
警察から逃げる。
いきついたノマドたちの集落
ではのけ者扱い。
圧迫の日々を彼らは過ごす。

カソヴィッツの、危険だが
何処にも溶け込めず
冴えない感じの演技が、
もう哀愁プンプン凄いです。
ダメな人独特の動きまで
再現しちゃっているから
ビックリ!

でも、この映画はそこまで。
奇を衒うストーリー構成は
雑さが際立ち、
いきなり少年を青年に
成長させたり、
警察からの逃亡シーンが少ない
くせに冗長とかなり厳しい
作品でした。

僕がこの内容を映画化するなら、
ラスト10分前から始め、
謎解き感を観客に与える手法
で描くな。
んで、現実の対話を青年が
頭で回想することで、
少年時代の謎を解く。
「オイディプス王」スタイル
で描けばサスペンス要素が
強まっていいと感じた。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です