“Ç”アカデミー賞主演女優賞確実?狂気の失踪劇「ゴーン・ガール」

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日本では12/12公開の
デビッド・フィンチャー最新作
「ゴーン・ガール」。

日本の予告編観ても地味で
最初はパスしようと思って
いたら、町山智浩が大絶賛!
映画友達も大傑作というので
観てきました。

…いやー凄かった!
何が凄いかって?
一見すると普通のサスペンス
に見えるのだが、物語の
組み方が絶妙で、
シリアスな話なのに
コメディにしちゃっている。

そう、フィンチャーは
撮影技法や物語編成に
徹底的にこだわり、
「ソーシャル・ネットワーク」
では伝記映画を思わせて
おきながら「華麗なるギャツビー」
のような悲劇的話を作り上げた。

今回は、イケイケカップルが
マスコミに持ち上げられた
状態から奈落に突き落とされる
様子を大袈裟に描いたブラック
コメディなのだ。
「博士の異常な愛情」を
ラブサスペンスに持ってきたら
こうなります。

話は、夫が帰宅するとこから
始まる。家が少しだけ
荒らされ、妻がいなくなっている。

誘拐事件の可能性があると
警察が調べていく。
彼はあまりにもイケているので、
マスコミに取り上げられ
一役有名になるのだが、
家に血痕が見つかったことから
糾弾されていく…。

これだけでも一本の映画が
できるのだが、
同時に妻の日記の描写を挟み、
さらには物語の半分もいっていない
状況でタネあかし。
残りはどうするのと
思いきや…あぁもう言えません。

とにかく、妻を探して終わらせる
映画ではないのだ。
あるところまで描いて、
誰にでも当てはまる話だと
強調し恐怖を呼ぶ。

しかも、主演のベン・アフレックは
一度同じような目に遭い、
ハリウッドから干された男。
妙に怖い。

でもメチャクチャ笑えるのだ。
特に奥さん役を演じた
ロザムンド・パイクの演技が
あの快作のヒロインそっくり
の鬼畜さ故に大爆笑。
久しぶりに俳優の演技観て、
「これは神業だ!」と
思いました。

今年は冒険家の女性を演じた
女優が優勢とのこと、
ロザムンド・パイクは
確かに無名に近い女優。
しかし、この映画で魅せる7変幻
を観たらアカデミー賞主演女優賞
は確実だと思うだろう。

そんな、とんでもブラックコメディ
なサスペンス「ゴーン・ガール」
日本では12/12公開!
映画好きは絶対観よう!
「ゴーン・ガール」予告編

町山智浩の解説

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