『ミニモニ。THE(じゃ)ムービー お菓子な大冒険!』早すぎた技術

ミニモニ。THE(じゃ)ムービー お菓子な大冒険!(2002)

監督:樋口真嗣
出演:矢口真里、辻希美、加護亜依、ミカ、高橋愛、萩原舞、菅谷梨沙子etc

評価:60点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

『シン・ゴジラ』をはじめとする日本の超大作監督・樋口真嗣の初期作にミニモニ。の映画があって衝撃を受けた。ミニモニ。といえば、私が小学生の頃、かなり流行っており、『ミニモニ。THE(じゃ)ムービー お菓子な大冒険!』もテレビでかなり宣伝されていた記憶がある。配信に来ていたので観たのだが、20年近く時代を先取りしたような作品であった。

『ミニモニ。THE(じゃ)ムービー お菓子な大冒険!』あらすじ

ミニモニ。タウンで大人気のミニモニ。カフェ。店長の矢口以下、パティシエのミカ、ウエイトレスの辻と加護の4人は、開店2周年のパーティを明日に控え大忙しだ。ところがその夜、ミニモニ。の4人とケーキ作りの秘訣を盗みに来た謎の女子高生・高橋は、「スレンダーバデーこそ美の象徴、美味しいケーキは敵!」と豪語する女王・ナカジェリーヌ29世のしもべの妖精たちの魔法によって、小さなミニモニ。にされてしまうのであった。「こんな姿にされては、明日のパーティは台無しだ!」 魔法を解いて貰うべく、女王のいるお菓子のお城へ向かった5人。そこで出会った冷蔵の助けを借り、数々の罠やお菓子の兵隊たちの邪魔を潜り抜け、漸く女王の元に辿り着いた彼女たちは、美味しいケーキで女王の心を和ませ、元の姿に戻ることに成功する。しかし、矢口は一緒に人間の姿になってしまった妖精たちの面倒をみる為、店長を辞めることを決意。だがその代わり、高橋が新メンバーに加わることになり、ここに新生ミニモニ。が誕生したのであった。

映画.comより引用

早すぎた技術

アニメと実写を合成する技術時代は『錨を上げて』や『南部の唄』と1940年代から存在しているため、珍しい技術ではない。しかし、90年代からゼロ年代の天才てれびくんや電波少年をはじめとするテレビ番組のCG合成演出はアバンギャルドとキッチュを反復横跳びしている感じが強くて新鮮であった。『ミニモニ。THE(じゃ)ムービー お菓子な大冒険!』は内容自体大したことないものの、VTuberの3Dライブを彷彿させるシームレスな表情変化とアニメ的運動/人間的運動の境界が曖昧となったアクションに惹き込まれるものがある。ミニモニ。は妖精の力により小さくなり、お菓子の国を冒険することとなる。CG技術の限界を模索するために、バイバイン方式で増殖するクッキー兵の描写に力が入っている点も注目である。個体としてのパキッとした動きが、膨大な物量に達すると液状の動きへと化けるミクロからマクロへの動きは現代のアニメへと活用されているのではないだろうか。よって、本作は映画というよりかは映像技術の博物館資料としての価値がある作品だったといえよう。