チャドルと生きる(2000)
The Circle
監督:ジャファル・パナヒ
出演:フレシテ・ザドル・オルファイ、マルヤム・パルウィン・アルマニ、ナルゲス・マミザデーetc
評価:60点
おはようございます、チェ・ブンブンです。
三大映画祭を制したイランの名匠ジャファル・パナヒがヴェネツィア国際映画祭で最高賞を受賞した『チャドルと生きる』を観た。
『チャドルと生きる』あらすじ
「白い風船」のジャファル・パナヒが、イランの厳しいイスラム社会で生きる女性を描いた人間ドラマ。2000年ベネチア国際映画祭で最高賞の金獅子賞のほか、国際批評家連盟賞、ユニセフ賞などを受賞。ある女性が女の赤ちゃんを産んだ。だが、周りの人々は彼女の出産を歓迎してはいなかった。一方、ある刑務所では3人の女性が仮釈放された。彼女たちは、逃避行のためなら何でもする覚悟だった。また、あるバス乗り場では、身分証明書もなくたった1人で長距離バスに乗ろうとする女性がいた。彼女は、窓口で懇願し、嘘をつかなくては乗車券も買えない状況にいた……。
負の円環構造
英語タイトルが《The Circle》であることからわかる通り、本作はイラン社会の問題を円環構造として描いている。出産→脱獄→中絶→投獄のサイクルを通じてイラン社会を描いている。まず、男の子だと思っていたのに女の子を出産した女性の動揺から始まる。イラン社会では女性のヒエラルキーが低いため、男の子を出産する必要がある。それが果たせなかったため離婚の危機に瀕する。一方その頃、3人の女性が脱獄し、金策を始めている。脱獄囚のひとりは中絶のために手伝ってくれる人を探している。『4ヶ月、3週と2日』に近い内容ではあるのだがダイナミックに女性たちの物語を動かしている点、脚本の映画のように感じた。本来のパナヒの実力はこれであり、以降は強烈な制約の下で創意工夫の作品を放っているような印象を受ける。










