ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間(1992)
TWIN PEAKS: FIRE WALK WITH ME
監督:デイヴィッド・リンチ
出演:シェリル・リー、レイ・ワイズ、ダナ・アッシュブルック、ジェームズ・マーシャルetc
評価:70点
おはようございます、チェ・ブンブンです。
U-NEXTで『ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間』を再観してみた。デイヴィッド・リンチはアメリカ映画を構造に落とし込んだように思えた。
『ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間』あらすじ
世界中でブームを巻き起こしたデビッド・リンチ監督によるテレビドラマ「ツイン・ピークス」の前日譚を描いた劇場版。リンチ監督が自らメガホンをとり、テレビドラマ冒頭で死体となって発見された高校生ローラ・パーマーが殺害されるまでの出来事を描く。
1988年、ワシントン州を流れる川で、テレサ・バンクスという少女の死体が発見された。FBIのゴードン地方捜査主任は捜査官デズモンドを現地に送り込むが、デズモンドは捜査の途中で謎の失踪を遂げてしまう。捜査に加わったクーパー捜査官は、再び事件が起こることを予感する。1年後、田舎町ツイン・ピークスでは、学校で人気者の高校生ローラ・パーマーが何かに怯え、セックスやドラッグに逃避する日々を過ごしていた。そしてある日、新たな事件が起こる。
クーパー捜査官役のカイル・マクラクランらテレビドラマ版のキャストが続投するほか、デビッド・ボウイ、キーファー・サザーランドが新たに出演。
役割が受容された世界で
アメリカ映画とは役割の受容であると考えている。ヒーロー映画を観れば明らかなように、自分に与えられた役割を全うすることを前提としている。これを踏まえて『ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間』を観ると興味深い。この世界の登場人物は自分の役割を疑わない。しかし、提示される世界が異様であるため、観客は飲み込みづらさを抱えることとなる。まるで陰謀論者を外側から観るような感覚に近い。たとえば、冒頭で奇怪な服を着た女の仕草を暗号だと力説する場面がある。しかし、彼女の振る舞いとという記号に対し論理的にそのメッセージを読み取ることはできない。しかし、彼の論理体系からするとこの記号の結びつきは正なのである。そして世界はこうした異質さを抱えながら引き伸ばされに引き伸ばされていく。本作は現実をツイン・ピークスという世界へ移送をずらして描いているのだが、その特性故、実は現実的な話だといえるのである。










