フランケンシュタイン(2025)
Frankenstein
監督:ギレルモ・デル・トロ
出演:オスカー・アイザック、ジェイコブ・エロルディ、ミア・ゴスetc
評価:15点
おはようございます、チェ・ブンブンです。
Netflixの劇映画とは相性がすこぶる悪い。大抵の劇映画はつまらなく感じる。ドキュメンタリーはなんで面白いのに劇映画はこれほどまでにつまらないんだと頭を抱えるレベルである。さて、ギレルモ・デル・トロ『フランケンシュタイン』を観たのだが、これがつまらない、長いの最悪な一本であった。
『フランケンシュタイン』あらすじ
「シェイプ・オブ・ウォーター」「パンズ・ラビリンス」で知られるメキシコの鬼才ギレルモ・デル・トロが、19世紀イギリスの作家メアリー・シェリーが生み出し、後世の多くの創作物に影響を与えたゴシック小説「フランケンシュタイン」を映画化。
己の欲望に駆られたヴィクター・フランケンシュタインは、新たな生命の創造という挑戦に乗り出す。そして、その果てに誕生した「怪物」の存在が、人間とは何か、そして真のモンスターとは何かを問いかけることとなる。
フランケンシュタイン役は「スター・ウォーズ」シリーズや「DUNE デューン 砂の惑星」のオスカー・アイザック。怪物役を「プリシラ」「Saltburn」のジェイコブ・エルロディが勤める。そのほか、「X エックス」のミア・ゴス、「ジャンゴ 繋がれざる者」「イングロリアス・バスターズ」のクリストフ・ワルツ、「西部戦線異状なし」のフェリックス・カメラーらが共演。デル・トロが長年にわたり映像化を熱望してきた企画で、自ら製作・脚本も担当。撮影を「シェイプ・オブ・ウォーター」「ナイトメア・アリー」のダン・ローストセン、音楽を「シェイプ・オブ・ウォーター」のアレクサンドル・デスプラが手がけた。2025年・第82回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品。Netflixで2025年11月7日から配信。それに先立つ10月24日から一部劇場で公開。
確かにギレルモ・デル・トロが映画化する必然性はあるが……
ギレルモ・デル・トロは怪物を通じて人間の内面にある穴を捉えようとする監督である。内なる他者として怪物を配置し深化させていく様は彼の功績のひとつであり一貫している。ゆえに『フランケンシュタイン』を映画化することは必然だったといえる。しかしながら、AIアニメのような風景、雑に露悪的にとにかく人体を破壊していく下品なアプローチに序盤から辟易とし、辛抱強く観ていくのだが、あの白黒映画のような感動は全くもってなかった。確かに、空っぽな存在が殺伐した人間社会を前に学習していき、人生と折り合いをつけていく様をフランケンシュタインといった形而上のアプローチでやっているのは興味深いが、それにしても雑で長い虚無を超えるものがなく、ひたすら苦痛であった。












