『四川のうた』ジャ・ジャンクーが『鉄西区』を撮ったら

四川のうた(2009)
二十四城記

監督:ジャ・ジャンクー
出演:ジョアン・チェン、リュイ・リーピン、チャオ・タオ、チェン・ジェンビンetc

評価:60点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

ジャ・ジャンクー『新世紀ロマンティクス』に併せて購入した『四川のうた』を買ったので観てみた。

『四川のうた』あらすじ

「世界」「長江哀歌」のジャ・ジャンクー監督が、四川省・成都にある巨大国営工場の閉鎖と、そこで働いてきた労働者たちの姿を通して、現代中国の半世紀を振り返る壮大な叙事詩。実際の工場の風景や労働者たちへのインタビューといったドキュメンタリーと、架空の労働者を俳優たちが演じるフィクションを融合させたセミドキュメンタリー形式で構成。フィクションパートではジョアン・チェン、チャオ・タオらが出演。

映画.comより引用

ジャ・ジャンクーが『鉄西区』を撮ったら

本作はジャ・ジャンクーがワン・ビン『鉄西区』を撮ったらといった作品で、閉鎖された国営工場を舞台に労働者が当時の思い出を語っていくものである。リュミエール兄弟の『工場の出口』を応用させたような群れのショットと『新世紀ロマンティクス』のラストを重ね合わせると、ジャ・ジャンクーは群れのアクションの撮り方が冴えわたっているなと感じずにはいられない。また、工場労働の描写がスペクタクルとして惹き込まれるものがあり、内容はピンと来なくとも面白い作品だった。

※映画.comより画像引用

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