よみがえるブルース/トゥー・レイト・ブルース(1961)
Too Late Blues
監督:ジョン・カサヴェテス
出演:ボビー・ダーリン、ステラ・スティーヴンス、エヴェレット・チェンバース、シーモア・カッセルetc
評価:60点
おはようございます、チェ・ブンブンです。
先日、ジョン・カサヴェテスの幻の作品『よみがえるブルース/トゥー・レイト・ブルース』のBlu-rayを購入したので観た。
『よみがえるブルース/トゥー・レイト・ブルース』あらすじ
若きミュージシャンのゴーストが率いるジャズバンドは
才能を認められながらも全く売れず、
安い報酬の仕事を甘んじて受け入れている。
ある日、ゴーストはパーティーで駆け出しの歌手ジェスと出会う。
二人は自身の境遇もあって打ち解け合い、恋に落ちる。
ゴーストはジェスをリードボーカルとしてバンドに迎え入れる。
しかし、次第に2人の関係の縺れから、メンバー仲に亀裂が生じ始めてしまう・・・。
※Amazonより引用
人生はジャズみたいなものさ
ジャズの演奏から始まる。黒人の子どもたちがノリノリで演奏へと眼差しを向ける。しかし、終盤でトランペットを奪われてしまう。これが映画を象徴するように、ジャズマンであるゴーストはメンバーに歌手のジェスを入れたことから関係に亀裂が入り、リズムが乱されていく。まさしく黒人の子どもがトランペットを奪ったように。と同時に人生もジャズのように即興的なものであることが浮かび上がってくる。草野球の場面は『さよならはスローボールで』に近いゆるさがあり、ひょっとしたらカーソン・ランド監督は『よみがえるブルース/トゥー・レイト・ブルース』を観ていたのかもしれないなと思った。