マジェスティック(1974)
MR. MAJESTYK
監督:リチャード・フライシャー
出演:チャールズ・ブロンソン、アル・レッティエリ、リンダ・クリスタルetc
評価:75点
おはようございます、チェ・ブンブンです。
『ビーキーパー』が珍しい養蜂家アクション映画であったが、スイカ農家がアクションしている映画もあると知り『マジェスティック』を観た。チャールズ・ブロンソン演じるスイカ農家がブチぎれる映画とのこと。監督がリチャード・フライシャーだけあって、安定のアクションが観られた。
『マジェスティック』あらすじ
ビンス・マジェスティック(チャールズ・ブロンソン)は、コロラド州ユマ郡のエドナという農村で160エーカーにおよぶ大農園を持ち、そこでメロン栽培をしていた。今、メロンはすっかり熟し、摘まれて出荷されるのを待つばかりだ。マジェスティックの人夫頭ラリー・、メンドーザと作業員請負業者ジュリオ・タマズは慎重に30名の作業員を選び、マジェスティックの農園に向かわせた。その途中、給油所で若いメキシコからの移住者ナンシー・ジャヴェズ(リンダ・クリスタル)が女性専用トイレの使用を断られているのを目撃し、その人種差別に怒りを感じた。マジェスティックは彼女と同僚の4人のメキシコ人も雇い、農園に着いたが、既に作業員たちが入っているのを見て驚いた。これは、ボビー・コパス(ポール・コスロ)という男の仕業で、ショット・ガンをもった仲間と共に、賃金を安くするから自分たちの作業員を雇えとスゴんでみせた。彼が断ると、ショット・ガンを向けてきたが、マジェスティックは難なく彼らを殴り倒してしまった。すると間もなく、パトカーが姿を見せ、マジェスティックは暴行罪で逮捕されてしまった。
スイカがハチの巣に!?
便所からチャールズ・ブロンソンが出て来る。入れ替わりで女性が便所を使おうとすると入れない。男性便所を使わせてほしいと懇願するも、店員は断る。見かねたブロンソンが助け、そのまま移民軍団を買収してスイカ農場で働かせようとする。しかし、農園ではごろつきが「賃金安くするから、うちの従業員を雇え」と強引な営業を仕掛けて来る。ショットガンを突き付けて来たもんだから張り倒すのだが、警察に逮捕されてしまう。
映画はそのままギャングの抗争へと発展するわけだが、『ヒート』さながらの市街地での銃撃戦に圧倒される。ほんのわずかなガラスの隙間に銃弾が撃ち込まれ死亡する。車が物騒な大爆発を起こす中で、逃げるチャールズ・ブロンソン。逃げるだけでなく、待ち伏せして敵を撃ち抜く。乾いた大地、ドライな人間関係の中で繰り広げられる対決が魅力的であった。
また、農家が主軸にあるため、大量のスイカが銃撃される場面の物珍しさに惹き込まれた。