オーダー(2024)
The Order
監督:ジャスティン・カーゼル
出演:ニコラス・ホルト、ジュード・ロウ、タイ・シェリダン、ジャニー・スモレット・ベル、アリソン・オリバーetc
評価:50点
おはようございます、チェ・ブンブンです。
第81回ヴェネツィア国際映画祭コンペティションに選出されたジャスティン・カーゼル新作『オーダー』が配信されたので観た。マイケル・マン印の作品であったが、個人的には背中の扱いに惹かれた。
『オーダー』あらすじ
衝撃的な実話に基づいて製作された「オーダー」は、見る者を引き込むスリラーだ。主演はジュード・ロウ。ベテランのFBI捜査官、テリー・ハスクを演じている。ハスクは、テロリストがアメリカ連邦政府の転覆を企てているのを突き止める。
※映画.comより引用
背中で語るということ
映画としては、イマイチ乗れない鈍重なアクション映画だったが「背中」の扱いに注目してほしい。背中で語るという慣用表現があるが、間違いなく本作はそれを体現している。要は、多様な背中を魅せてくれるのだ。ショッピングモールでの銃撃戦ではショットガンを持った保安官が、車を撃つ。しかし、彼は冷や汗をかく。背後から銃で狙われていることに。でも相手は発砲せず命拾いする。別の場面では、銃撃戦のさなか背後で仲間が倒れているのである。別の場面では、狙撃対象になっているのに全く気付かない。銃で狙うことに対し気づく/気づかないのグラデーションが丁寧に描きこまれていて、これはマイケル・マンの『ヒート』にはない面白さだったのではないかと感じた。