ステキなパパの作り方(1951)
Week-End with Father
監督:ダグラス・サーク
出演:ヴァン・ヘフリン、パトリシア・ニール、ジジ・ペルー、ヴァージニア・フィールド、リチャード・デニング、ジミー・ハントetc
評価:75点
おはようございます、チェ・ブンブンです。
シネマヴェーラの特集「デトレフ・ジールクからダグラス・サークへ」で『ステキなパパの作り方』を観た。評判の良い作品だけに、その日観た4本の中では一番面白かった。
『ステキなパパの作り方』あらすじ
男の子2人を持つ未亡人と、女の子2人を持つやもめが、キャンプに出掛ける子どもを見送りに行き…。鬼ならぬ子どもの居ぬ間に熱烈な恋に落ちた2人の運命は如何に!? 真面目なヴァン・ヘフリンがとにかくヒドイ目に合う爆笑コメディ。生意気で難しい年ごろの子どもたちと犬たちの活躍も見もの!
※シネマヴェーラより引用
結婚のためなら手段を選ばぬガキたち
2人の子どもを抱える男女が結びつく過程をコミカルに描いた作品。序盤はキャンプに行った子どもたちの裏で大人の関係が結ばれるのだが、子どもが集結し擬似家族になると破壊力が増す。もはやクレヨンしんちゃんかと思うほどに頭が良くて生意気なガキたちがあの手この手で二人を結婚させようとする。『私を町まで連れてって』よりパワフルな作品となっている(こちらの方が製作年では)。
子どもたちは標識をピックアップする。それによって山から下りれなさそうになるのだが、結局男がすべての尻拭いをすることで解決する。その勢いで子どもたちは自作自演の失踪を演じ、男を極限状態に追い込むことで結婚させようとするのだ。
結構、むかつくタイプの子どもたちなわけだが、マッチョな男にマズそうなオーガニックレストランに付き合わされるシーンの居たたまれなさもあった人間を感じる一本であった。