【特集:アンパンマン】『それいけ!アンパンマン ふわふわフワリ―と雲の国』ドキンちゃん、ついに子育て体験

それいけ!アンパンマン ふわふわフワリ―と雲の国(2021)

監督:川越淳

評価:50点

アンパンマンフルマラソンで『ふわふわフワリーと雲の国』を観た。

『それいけ!アンパンマン ふわふわフワリ―と雲の国』あらすじ

やなせたかし原作の国民的アニメ「それいけ!アンパンマン」の劇場版32作目。雨や虹を作りだす雲をいろいろな町や星に配って旅をする「雲の国」で生まれた雲の赤ちゃんが、ばいきんまんたちと出会う。ドキンちゃんに「フワリー」と名付けられた雲の赤ちゃんはすくすく成長し、ドキンちゃんとの間に特別な絆が生まれていく。一方、謎の汚れで飛べなくなった雲の国では、雲の長老と雲の子たちがアンパンマンと仲間たちに助けを求めるが、ばいきんまんが雲の国の王様になるために発明した黒い雲「バイグモラ」が暴走し……。フワリー役を女優の深田恭子、雲の長老役をお笑いコンビ「アンタッチャブル」の山崎弘也が務める。

※映画.comより引用

ドキンちゃん、ついに子育て体験

映画アンパンマンにおいてドキンちゃんはゲストキャラがアンパンマンサイドへ行くことへ嫉妬し、略奪をばいきんまんにお願いする傾向がある。そんなドキンちゃんに子育ての機会が与えられるのが本作である。フワリーは典型的な子育ての苦悩を象徴するようなキャラクターで、欲望に従った行動が阻害されるときに「なんで」と質問が投げかけられる。子育てあるあるであるのだが、多くの場合論理的説明ができず、面倒くささから放置することにより暴走を招いてしまう。フワリーが自由気ままに「なんで」攻撃をしかけ、暴走していくのを周囲が苦々しく思い、本当の母ではないドキンちゃんが、母ではないことを隠しながら時にスルーしたり、歩み寄ったりしながら葛藤していくところが興味深かった。
※映画.comより画像引用