SO LONG(2024)
監督:ギヨーム・ブラック
評価:75点
おはようございます、チェ・ブンブンです。
今、日本ではギヨーム・ブラックの短編映画『リンダとイリナ』が上映中なのを受け、新作中編映画『SO LONG』を観た。ギヨーム・ブラックは作品を重ねるごとに撮影レベルが上がっているなと感じさせる一本であった。
『SO LONG』あらすじ
Can high school friendships last a lifetime? One thing’s for sure: before long, Aurore, Nours, Jeanne, Diane and the others will say goodbye to their boarding rooms, swimming in the Drôme and parties in the mountains. Louison will cut his dreads and the little family will break up. For some of them, it’s not the first time, and it hurts even more…
訳:高校時代の友情は一生続くのだろうか?間もなく、オーロール、ヌール、ジャンヌ、ディアンヌたちは、寄宿舎、ドロームでの海水浴、山でのパーティーに別れを告げる。ルイゾンはドレッドを切り、小さな家族は解散する。何人かはそれが初めてではないので、さらに傷つくことになる…。
ギヨーム・ブラックの青春の肖像
アンニュイな日常を切り取るのに長けたギヨーム・ブラックが高校に目を向けないはずがなかった。寄宿舎の日常を淡々と撮った本作は、通路のフレーミングの良さを筆頭にどこにカメラを置くのかを熟知した構図により、勉強に真剣ではなく漠然とした時間の海で泳ぐ高校生たちを捉えていく。なんといっても、ベッド用マットを通路に運び出す過程でドミノ倒しになる場面が決定的瞬間を捉えており素晴らしかった。これもなんらかの特集や限定上映で流れるのだろうか?