『ストロンボリ』結婚は地獄

ストロンボリ(1949)
STROMBOLI, TERRA DI DIO

監督:ロベルト・ロッセリーニ
出演:イングリッド・バーグマン、マリオ・ビターレ、レンツォ・シザーナ、マリオ・スポンゾ、ダエタノ・ファムラロetc

評価:70点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

Prime Videoにロベルト・ロッセリーニ作品がいくつか配信されていたので観た。今回は『ストロンボリ』を観てみた。

『ストロンボリ』あらすじ

ハリウッドの大女優バーグマンは『無防備都市』を見て激しいショックを受け、ロッセリーニに手紙を書いた。「もしあなたの映画に私が必要でしたら、いつでも呼んで下さい」。ロッセリーニは荒涼たる活火山島にバーグマンの燃えたぎる情熱を噴出させた。

※IVCより引用

結婚は地獄

ロベルト・ロッセリーニは火山に荒涼とした人の心を託す。女は結婚し、男に連れられて火山島にやってくる。想像と異なる荒廃具合に狼狽し、引き返そうと懇願するが、彼女をモノ扱いしている彼は聞く耳をもたない。

投げやりになりながら島で暮らし始めるのだが、村社会なので監視の目が厳しく、タコを使って語り掛けてくる男と親密になろうものなら鋭い眼光を突き付けられるのである。

ひたすら冷遇される様子が火山島の過酷さと交差する。それが終盤になっていくとマグロ漁のスペクタクルと火山の噴火に託されていく。空間の映画として興味深いものがあった。